『生き方ってなんだろう?』
私は昨年11月1日より今年1月31日まで入院していました。採血
鬱病からのパニック症候群と不眠症、摂食による栄養失調症で体重35.8㎏と・・・
生き抜く元気もなく、足だけじゃなく手、指もだんだんと動かなくなりペンも持てなく
毎日、死のうか・・・でも生きていたいとも・・・涙
入院して2週間経っても眠れず、3度も薬を変え、数時間は眠れても、浅い眠りの為
悪夢ばかり見続け、精気つまり生きる根源を失いつつありましたムムム

『ターシャ・テューダとの出会い』

一人の自閉症患者さんが、このターシャ・テューダの「ジョイフルガーデン」という写真集を
ご覧になっていました。
私は花も植物もまして庭などには興味も有りませんでしたが、NHK,BS放送でこの方の
ドキュメンタリーを観ていましたので、声を掛けてみました。
「ターシャさんですね♪」とそれまで話などしたこともない二人でしたが、共通の話題
からお話しするようになりました。

$rominenzaの蕗美録倶

ターシャ・テューダー(Tasha Tudor、1915年8月28日 - 2008年6月18日)は
アメリカの絵本画家・挿絵画家・園芸家(ガーデナー)・人形作家である。
彼女の描く絵は「アメリカ人の心を表現する」絵と言われ、クリスマスカードや感謝祭、ホワイトハウスのポスターになるなど中年から晩年に活躍され享年92歳でした。

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古くから由緒ある名門の家系に生まれ、母は著名な肖像画家で時の大統領やアインシュタイン
などが出入りする家で育ちましたが、社交世界を嫌う、自由人でもあった彼女は40歳半ばで
離婚を契機に田舎に移り住み、確固たるパーソナリティーを形成するようになったのです。

私はこの写真集を観ながら、彼女の生き方に深く吸い込まれ、人の生き方を学んだように
思え、又、不自由になりつつある手で絵を描くようになりました・・・。

『ターシャの名言』

下手でもターシャの絵を描いている自分は無になれ、時を忘れ、苦痛も苦悩も薄れていくように
なりました。
その頃には、描いた絵を欲しい方に差し上げたり、悩みごとの相談にも応ずることが出来る
自分がそこにありました。
きっと彼女の「残した言葉」が変えてくれたのだと思いました。

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「この世は生きている人のもの。あなたも今を楽しんで生きて!」

「これまでの人生は無駄だったなんて、どうして思う必要があるでしょう。
 そう思う人がいたら、残り人生を、これまでの分まで楽しんで、と言いたいわ。」

「心は一人ひとり違います。その意味では、人はいつも”ひとり”なのよ」

「一生は短いんですもの。やりたくないことに時間を費やすなんてもったいないわ。」

「人生は短いから、不幸になってる暇なんてないのよ。」

「絵を描くのは、自然の光の中でなければだめなの。だから、日が落ちたあとは、針仕事の時  間。」

「老いは自然の贈りもの」

「老いていく自分を慈しむ」

「何もしなければ何もうまれない」

これらの言葉は相談に乗ると同時に、自分に言い聞かせました
そして、このたびの入院は決して無駄ではなかったと思えました・・・。