無機質なビル街に貴女と私

貴女と私は右と左の歩道

あたりはみんなストップモーション

妖しくゆれる陽炎の中

軽いステップの貴女を見つめる私

全てはイマジネーション・・・

気がつくと何時しか暗闇の世界へ

上も下も右も左も冷たい宝石

あたりはみんなストップモーション

妖しくゆれる煌きの中

軽く微笑む貴女を見つめる私

全てはイリュージョン・・・

心地よく抱かれるエメラルドグリーンの世界

貴女の瞳の中で羽根を休める蜉蝣は私

あたりはみんなストップモーション

私は深く沈んだ底に横たえて眺めている

冷たい眠りが訪れたけど心はなぜか温かい

全ては終わり醒めたリアリズムの世界に

流れる貴女の涙の中を私は無邪気に泳いでいる


ほんの束の間の人生は楽しい事ばかりが思い出される。
しかし、本当は空想であり、幻想なのかも知れません。
ウスバカゲロウはたった一日しか生きられない儚い 生物ですが
この詩の世界では、充分に自分の一生を楽しむ事にしました。
私はとても弱い人間なので何時も女神にすがってしまいますが
出来れば、このように最後を送りたいな・・・。>