ある日、以前からお問い合わせをいただいていた妊娠中のママさんからこんな連絡がありました。
思い返せば妊娠して安定期に入ったくらいの時期に最初の連絡をもらいました。
マタニティフォトはみんなどれくらいの時期に撮るんですか?(※妊娠8-9ヶ月目が◎)とか衣装はどんなのがありますか?(※レンタル衣装はこちら)とかお話をしてまた日にちが近付いてからご連絡をいただくことに。
そして久しぶりにいただいたご連絡が冒頭のメールでした。
安定期に入ってちょっとしてからご連絡をくださるくらいだからきっとマタニティフォトは以前から撮りたいと思ってくれていたのだと思います。
撮らない理由が興味がなくなったから撮らないなら別にいいんです。
撮りたいけど入院という事情によって諦めるのなら撮れる方法を私は一緒に考えたくてママの気持ちを聞きました。
"病室で撮影できるなら撮りたい"とのお返事でした。
もちろん体調と診察が最優先だから、看護師さんに診察のない時間を確認してもらって。
入院だからメイク道具は全部家に置いてきてないということだったので物に限りはありますが私のメイク道具をお持ちすることに。
衣装も病室で選んでもらおう。
そうやって迎えた撮影当日。
点滴が外せないので看護師さんにお手伝いをお願いしながらのお着替え。
(看護師さんも一緒に見てていいですか?って嬉しそうに見てくれてたことが印象的で私も嬉しくなった♡)
なるべく負担のかからない体勢をママと相談しながら。
緊張するって言いながらも嬉しそうなママのお顔に私が泣きそうになった。
ひとりの子どもが生まれてくるのってホント奇跡だと思うんです。
その奇跡の瞬間をのこせるってそれこそが奇跡だよね。
奇跡を撮らせてくれて本当にありがとうございます。
そんな気持ちでいっぱい。
後日データを送ったときにママに帝王切開まであと1週間ですねって連絡したんです。
やっとやっとあかちゃんに会えるねって。
その翌日、私のスマホにメールの通知が。
何気なく開いたらそこには
『予定より早いけど生まれました!!』
の文字とあかちゃんの写真。
ええええええぇぇぇぇぇぇ!!!!!!
って画面越しに言っちゃうくらい驚いたけど母子ともに健康ですという言葉にやっぱりまた泣きそうになった。
写真撮影で携われる時間ってほんのわずか。
でもそのわずかな時間、ママと話をしながら全身で感じた空気を写真に込めてる。
きっと入院で気持ちが上に向かない日だってあったと思う。
そんなときのことも早く会いたくておなかを撫でた日のことも、妊娠が発覚した日のことも。
全部の奇跡を1枚に込めて。
そうそう、ママにこのことをブログで紹介してもいいですかってお話ししたら点滴と病室が写真で見たときに気にならないのはママ目線でとても重要なので、ぜひと快諾してくれました。
ありがとうございます。
またいつかあかちゃんに会いに行かせてくださいね。
ご出産おめでとうございます。