デイヴ・カズンズ / Two Weeks Last Summer ('72) | ひとつ言い忘れたこと

ひとつ言い忘れたこと

官能の音楽に心を奪われ不老の知恵を省みるものはいない

 

ストローブスのデイヴ・カズンズのファースト・ソロ。
だがストローブスでのいつもの彼とは一味違う。
タイルトル・トラックはサンディ・デニーがストローブス時代に歌っていたので、そちらを聴かれていた方もいらっしゃるのでは。。。
カズンズのこのサイケ色も入ったアルバムのヴァージョンはサンディのヴァージョンとは雰囲気が異なる。
その他各楽曲のヴァリエーションが豊かなので退屈しない。(とっ散らかってるということではない)
参加メンバーがかなり面白い。リック・ウェイクマンは、まぁ分かるがロジャー・グローヴァーはかなり意外。その他ではジョン・ハイズマン、ミラー・アンダーソン辺りが主だった面子。特にミラー・アンダーソンのブルージーなギターでストローブスではまず聴けないカズンズのアナザーサイドが味わえる。

それと、今更というか今頃というか・・・
ちょっと気づいたのがカズンズのヴォーカルだが、普段だとちょっと結びつかない
元レッチリのジョン・フルシアンテと酷似している。(もちろん、カズンズの方が大先輩だが)
部分的にフルシアンテを聴いてるような錯覚にさえ陥る。
故に1972年のアルバムにも関わらず妙な新鮮さを感じるアルバム。