4ADがはじめて米国のバンドと契約した第1号がスローイング・ミュージズだった。

これが出た1986年はそろそろ英国のバンドもマンネリ気味でつまらなくなってきた頃で食指が伸びることも少なくなってきていた。そんな頃に4ADが米国に活路を求めたとしても不思議ではなかっただろう。だが、このミュージズのファーストを当時聴いたとき、それまでの4ADのレーベルイメージとは180度違ったことに戸惑った。1986年にパンク?正直そう思った。もうパンクなんて自分のなかではとっくに終わっていたので今更かよ?と思えた。だが、このミュージズのファーストには英国パンクの時にポーズに見える部分が皆無。クリスティン・ハーシュのヴォーカルは

リアリティに溢れスリッツよりストレートに耳に入ってきた。

ほぼ同時期にピクシーズも出てきて何か俄然米国のパンクが面白くなったきたものだった。

 

余談だが、クリスティン・ハーシュにはエクソシストのリンダ・ブレア的な恐ろしさがある。

 

https://www.discogs.com/ja/release/3915246-Throwing-Muses-Throwing-Muses