キャンディドのリーダーを聴いたら鬱になりそう・・
1日が台無しな気分になりそうなんで、こちらで気分直し
キャンディドの後に聴くと梅雨の陰鬱な空模様がパッと明けるように感じるベツレヘムのリーダー。
 
編成はキャンディドのセッションと同じ3管のセクステット。
ドン・フリードマンとジュリアン・プリースターの2人は
こちらのベツレヘム・セッションにも参加。
喜ばしいことに(笑)タイコにローチの名はなくピート・ラロッカ。
 
キャンディドと違うのはテナーにジョージ・コールマン、ベースがレジー・ワークマン。
 
まずキャンディドと違うのはブッカー・リトルの吹きっぷり。
終始モヤモヤ感がぬけなかったキャンディド・セッションに較べて突き抜けるリトルのラッパが気持ちいいったらありゃしない。
個人的にはこういうリトルが好き。
それとキャンディド・セッションではパッとしなかったフリードマンのこのベツレヘムでの別人のような弾きっぷり。
よく紋切り型にフリードマンをエバンス派と捉える向きもあるが、本質的には違うと思う。
"Looking Ahead"では"Softly, As in a Morning Sunrise"を高速で引用する辺りニヤリとさせられる。
 
このセッションで取り上げれるバラードにしてもキャンディドの陰鬱さはなく、美しさの方が際立つ。
 
ただ惜しむらくはこのセッション後にブッカー・リトルに残された人生の残り時間は少なかったということか。
 
Booker Little and Friend (1961)
 
Side A
1. Victory and Sorrow
2. Foward Flight
3. Looking Ahead
 
Side B
1. If I Should Lose You
2. Calling Softly
3. Booker's Blues
4. Matilde
 
Booker Little (tp), George Coleman (ts), Julian Priester (tb),
Don Friedman (p), Reggie Workman (b), Pete La Roca (ds
recorded: August or September 1961, NYC