Dee Felice Trioと言えばやっぱどうしてもJ.B絡みになってしまう。。
J.Bのジャズ・ヴォーカル・アルバムともいえる「Gettin' Down To It」のバッキングをやっていたシンシナチのジャズ・コンボ。
どこのクラブだったか失念したが、Dee Feliceのトリオが出演していたのをJ.Bが聴いて気に入ってしまい、専属でバックを頼むってことになり、その日のうちに契約までしてしまったというくらいだからその惚れ込みようも相当なもんだったんだろう。

ソウル系というより、ジャズ・ボッサ/サンバ系のビートを基本としたトリオ。
取りあげてる曲は、エドウィン・ホーキンス・シンガーズでお馴染みの"Oh Happy Day"、ジミー・ウェッブ作でグレン・キャンベルの名唱でも知られる"Wichita Lineman"、マルコス・ヴァリの"The Crickets Sing"、ラヴィン・スプーンフルの"Summer In The City"、ジョニ・ミッチェルの"Both Sides Now"・・・等々。

トリオといっても、曲によっては、ホーンや弦が入り、"Summer In The City"の終盤辺りに出てくる弦による"In The Midnight Hour"の引用などは中々シャレてる。
基本インストだが、"Oh Happy Day"ではサビの部分のみコーラスが付いたりする。

ゴリゴリのファンク路線を期待する向ではないが、ラウンジ・テイストの心地良さは個人的には気に入っている。
J.Bとは違ったテイストで聴かせる"There was a Time"も中々なスマートなカッコ良さがある。

 

 

 

 


Dee Felice Trio / In Heat (1969)
Side A
1. Oh Happy Day
2. Wichita Lineman
3. The Crickets Sing
4. Summer In The City
5. There Was a Time

Side B
1. In The Heat
2. Both Side Now
3. All The Time
4. Uncle
5. Never

Dee Felice (ds)
Frank Vincent (pf)
Lee Tucker (b)