もし、ジャズを聴いてなかったら
はたしてこのジャケを見て手に取ることがあっただろうか
それくらいダサダサのジャケ
サヴォイ系お得意のダサジャケ(これはリージェント原盤だが)
 
このレコードを手にしようと思ったのはトミフラとソニー・レッド
とジョージ・タッカー参加ゆえ
サヴォイ系には割とトミフラの参加しているものがあるがハズレが少ない
この盤も相変わらずジェントルで美しいピアノが聴ける
タイトル・トラックの"It's Magic"はスタンダードで誰でも知ってる
曲だが、個人的にはエリック・ドルフィーのバスクラで愛聴してきた
ここでは美しいトミフラのピアノがフィーチャーされている
メドレー形式でつづく"My One And Only Love"はソニー・レッドを
フィーチャー、レッドの掠れたアルトが私は割と好き
好みだが、あまりキラキラしたアルトは元来好きではない
ザックリいうと訛りの取れたマクリーンのような魅力がソニー・レッド
それじゃあ、ジョン・ジェンキンスじゃないかと突っ込まれそうですが(汗)
メドレーの次に出てくるのはカーティス・フラー
規格外のJJとは本質的にタイプの異なるフラーの温かみのあるボーン
バラードを吹いたときのフラーは格別
 
こういうのを聴いてるとジャケのダサさも不思議と愛着がわいてくる
ジャケの良さで中身がよく聴こえるものもあるが
これは逆に中身の良さでジャケがよく見える
 
ただ、どうしてもこのジャケがお気に召さないとあらば
こちらのジャケも御座います