トミー・ボーリンが加入した4期ディープ・パープルの

'75年の来日公演を当時生で聴いた

丁度寒い時期で友人と木枯らしの吹く中観に行った記憶がある

リッチー信者にはそっぽを向かれた「Come Taste The Band」

だったが私も友人も結構このアルバムを気に入っていた

リッチーには求め得なかったファンキーさをもったトミー・ボーリン

中々良いんじゃないというのが私と友人の一致した意見

カヴァーデイルとグレン・ヒューズが加入した3期パープルから

徐々にファンクを取り入れはじめたがリッチーには全くその素養が

なく前作の「嵐の使者」での"You Can't Do It Right"では見事に

ファンキーなギターが弾けないことを露呈している。

 

そういう期待の中臨んだこの4期パープルの公演

前座は日本のプレグレ・バンド四人囃子

四人囃子も生で聴くのはその時がはじめて

いやいやいや、これが想像以上に素晴らしく

特に森園勝利氏のストラトの鳴りは尋常じゃなかった

パープルのサポートが四人囃子というのが若干違和感が

なくもなかったがそんなことどうでもよくなるくらい

素晴らしいパフォーマンスだったことを50年近く昔になった今でも

脳に刻まれている

遠まわしなったが、いよいよパープルのお出まし

まず、ジョン・ロードのオルガンの音のバカデカさに圧倒された

グレン・ヒューズのキンキン声、イアン・ペイスってこんな上手かった

んだと再認識・・等々

肝心のトミー・ボーリン、スライドばっか弾いて何かヘン

パッとしない

直後のオフィシャルの発表では日本公演の直前のジャカルタのホテルで

寝違えて指のコンディションが良くなかったということだったが、

後々トミー・ボーリンが重度のジャンキーだったことが判明

この時の来日公演もギターをまともに弾ける状態でなかったとの事

その後のボーリンの急逝共々残念で仕方なかった

期待したパープルの大外れと棚ぼたの四人囃子

そんな記憶だけ今でも憶えている。

 

アルバムの中でも一際カッコ良かったこの曲、こういう曲はリッチーには無理

 

矢鱈声の通りが良かったグレン・ヒューズ

 

本当はこんなトミー・ボーリンも聴いてみたかった

 

 

 

 

生で聴いた方が遥かによかった