枯葉のマイルスで名高きキャノンボールのブルーノート・リーダー
実を言うと私は枯葉という曲はあまり好きではない
他でもジャズで度々取り上げられる演目だがそれほど聴きはしない
ただ、ここでは私の耳はハンク・ジョーンズのピアノを追う
この曲でのハンク・ジョーンズは私の耳を捉えて離さない
特にラストテーマに戻る前の美しいハンク・ジョーンズのソロは
堪らない
それから、サイドマンに回ったときのブレイキーの常で
出しゃばらずタイムキーパーに徹しているが
重心をぐっと落としたぶれのないブレイキーのタイコが
この曲のムードにフィットしている
 
後、この盤でのお楽しみはマイルスが抜けたラストの
キャノンボールのワンホーンで聴く"Dancing in the dark"
それまでどこかよそ行きだったキャノンボールが羽を伸ばした
ようにリラックスしてらしさを発揮する