ジョン・レンボーンがペンタングル結成前に米国のフォーク・シンガー、ドリス・ヘンダースンとのコラボで吹き込んだ2枚目のアルバム。
(・・・というかドリス名義のアルバムですが)
彼女とのTV出演時に、ダニー・トンプソン、テリー・コックスが召集されたことをキッカケにペンタングル結成へ繋がる
初期のペンタングルの重要なキー・パーソンになる人でもあるんだが、この2枚目には後々ペンタングルのセカンド「Sweet Child」で再度取りあげることになる"No More My Lord", "Watch The Stars", そしてアン・ブリッグスの"The Time Has Come"等も聴くことができる、この辺も興味が尽きない
1枚目の「There You Go」の方はヘンダースンとレンボーンの完全デュオだったが、この2枚目にはダニー・トンプソンも参加。
曲の方も1枚目がトラッド・ナンバー中心だったのに対し、こちらではディラン(1枚目でもMr.Tambourine Manを取りあげてはいたけど)、
ゴードン・ライトフット、ビリー・ホリデイ等の曲も取りあげている。

ドリス・ヘンダースンは米国のフォーク・シンガー、英国のトラッド・フォーク的なそれとは質感は違うがブルーズ或いはソウル色が濃いかというと、そうでもない。
アメリカン・フォークやニグロ・スピリチュアル的なものをバックグラウンドに持った人なので、ジャッキー・マクシーとは180度タイプが違う。
ただ、ジョン・レンボーンはあくまでらしいギターを弾いている。

2枚のアルバムを一緒に作るくらいだから、お互い相当心良く思っていたんじゃないないだろうか。
ちなみ、世代的にはヘンダースンの方が一回りレンボーンより上でレンボーンが彼女を慕ってやっているといった佇まいも感じられる。

ぺンタングル程アグレッシブなギターは弾いてないが、しかしやっぱ上手いなぁ・・・と感じさせてくれるところは流石。
ペンタングルとは別な角度で聴くと味わい深いもんがある。