ジョニの70年代は実り多い時代だったが80年代に入るとトーマス・ドルビーなどを抱き込んでエレクトロニクスなどにも挑戦して色々試行錯誤していた。
けして不毛な時代とは思わなかったが、アコギの聴こえてこないジョニは、
なんとも寂しいものがあった。
90年代入ると再びジョニのレコードからアコギの音が聴こえてきた。
この「Night Ride Home」は、ジョニ・ミッチェルの帰還といったような

ものだった。
ただ、それは70年代への回帰というより、試行錯誤した80年代を
飲み込んだゆえのジョニ・ミッチェルという気もした。

このあと90年代に出たアルバムはどれも意義深いものばかりだった。

(90年代はアルバム3枚のみに留まったが)
ジョニの90年代がこのアルバムではじまったことを印象深く感じていた。