Vagif Mustafa Zadeh (March 16, 1940 - December 16, 1979)

 

アゼルバイジャンのジャズ・ピアニスト、ヴァギフ・ムスタファ・ザデ。
この人辺りを聴くと、ほんとジャズってグローバル・スタンダードだったんだなと
つくづく思ってしまう。
中々アゼルバイジャンのジャズといっても、即座にイメージできないかもしれないが
これが、まっこと素晴らしい。
所謂ムガーム・ジャズともいわれるものの第一人者。
ムガームとは、ざっくりいうとアゼルバイジャン流モード作曲、演奏法。
元々はペルシャ音楽を起源とするものだそうだが、これが複雑怪奇(?)で
中々一筋縄ではいかない。
まぁ、モード自体それらしいことを書いてあるものもあるが、
実は未だに解明されていないやっかいなものではあるのだが。。。
しかし、これもジャズに変わりない。
あらてめていうのも何だが・・・ジャズはアメリカの音楽に在らず。
余談だが、彼の娘2人も、それぞれクラシックとジャズの著名ピアニスト(しかも、美形)
ビル・エヴァンスからも絶賛されたこの稀代のピアニストの音源が日本では一般的に
流通していないのは、なんとも罪だ。