一部、ハワード・マギー司郎・・・またはハワード・マギー・ブイヨン(コレはガセ)或いはハワード・マギー・ミネンコ(古過ぎやろ!)の名でも知られるマギー師匠のカムバックもの。

なんでカムバックなの?ってそんなことは訊ねてはイケマセン。
いいオトナなれば、色々事情ってもんがあるんです。
クチが裂けても、ヤク中だった・・・なんて言ってはダメです。

そんなマギー師匠の復帰作は、大方においては好評をもって迎えられたようです。
(僕はそのとき居ませんでしたので確かではありませんが・・・)
バップ期にはブイブイ言わせてた師匠、ブランク明けとはいえ流石です。
染み付いたバッパーの血はちっとやそっとじゃ抜けません、バップフレーズを
バリバリと繰り出してきます。

このセッションで刀持ちの役を授かってるのが、名前からしてちょっと変わり者の
サヒブ・シハブ。フツー2管というと、主役がトランペットだったらテナーかアルトというのが定石ですが、変わり者のシハブはバリトン(一部アルトも吹いてますが)。
これが意外と違和感ナシ。シッカリと刀持ちの任を全うしています。
そうはいっても、この師匠のセッションで、ナンと言っても貢献度が高いのは
デューク・ジョーダンを筆頭としたリズム隊でしょう。
MJQ以外でのサイドメンとしてのパーシー・ヒースの安定感は、いつものことながら唸らされます。フィリー・ジョーのタイコは天才肌の職人という一見矛盾してそう
ですが、そうとしか言いようがないものです。
 
このような願ってもないサイドメンの好演に支えられ、師匠のラッパも活きの良いことと言ったらありゃしません。
あまりの好調さにヤク抜けしたというより、逆に復帰祝いに
プッシャーマンがタンマリと・・・その・・・師匠に・・・ヤク

いや、そんなことはないと思います。たぶん。。。

 

Return of Howard McGhee (Bethlehem)
Side A
1. Get Happy
2. Tahitian Lullaby
3. Lover Man
4. Lullaby Of The Leaves
5. You're Teasing Me
6. Transpicuous
 
Side B
1. Rifftide
2. Oo-Wee But I Do
3. Don't Blame Me
4. Tweedles
5. I'll Remember April
Howard McGhee (tp), Sahib Shihab (bs,as), 
Duke Jordan (p), Percy Heath (b), Philly Joe Jones (ds)
rec. October 22, 1955