フリー・フォークというか、サイケデリック・フォークというか・・

そんな感じだったジェントル・ソウル。

その紅一点、パメラ・ポランドのコロムビアからのファースト・ソロ。
ジェントル・ソウル解散後は、レオン・ラッセル(マッド・ドッグス&イングリッシュメン)のバックへの参加、その後は田舎での生活を満喫していたようで、このアルバムはジェントル・ソウルでの彼女とはかなり雰囲気が違っています。典型的な西海岸系の乾いた音に変貌しているんでジェントル・ソウルのあの音を期待すると・・・アレ?ということにもなりそうですが、しかしこれが中々丁重にプロダクトされたアルバムでして派手さはありませんけど味わい深いものがあります。
メジャーからのリリースというもことあるんでしょうけど、バックの面子も豪華でして、
ニッキー・ホプキンス、タジ・マハール、エディー・ヒントンなどの参加も目を惹きます。
元々LA界隈では知る人ぞ知る的な存在だった彼女ですから、ジャクソン・ブラウン、ライ・クーダー辺りとの交流もあったそうで、後々ビッグ・ネイムとなる連中との繋がりも自然とあったんでしょうね。
特にジャクソン・ブラウンはプライベートでもパメラに熱を上げていたそうで、ニコとも浮名を流したりだとか何かと女性関係がお盛んだったようですな(笑)。

ジェントル・ソウル、ソロ共に商業な成功とは無縁な彼女でしたけど、非常に実りの多い交友関係を築いてたようで、当時のコロムビアのプロデューサー、クライヴ・デイヴィスも彼女に対しては尽力を注いでくれたそうで、売れなかったけど彼には感謝の念を感じさせる言葉を述べてもいます。
ただ、クライヴ・デイヴィスの解任にともない彼女のコロムビアでの2ndはお蔵入りの憂き目に。。。(近年、リリースされました)

彼女のソロ・デビュー時にはデヴィッド・ゲフィンとクライヴ・デイヴィスの争奪もあったそうで、ひょっとするとアサイラムからのパメラ・ポランドのデビューというのもあったかもしれませんし、もしそうだったら、また違った評価もあったのではないかと思わせるものもあります。