クール・ストラッティンと同じ年にリリースされたソニー・クラークのリーダー・アルバム。
こちらは1958年の3月でクール・ストラッティンは8月。
認知度の高さはジャズ・ファンを除けば圧倒的にクール・ストラッティンの圧勝。
だが・・・
当方は、内容的に言えば断然このソニーズ・クリブ。
コルトレーンが聴けるとかそういうことではない。
ソニー・クラークの野心をこちらに感じる。
クールストラッティンを何度も聴こうとは思わない。
ジャケを見るのも飽きた。
管入りのソニー・クラークで聴きたいと思うのはこのアルバムか「リーピン・アンド・ローピン」。
「マイ・コンセプション」はメンバー的には申し分ないが出来はもう一つ。
トリオでは、音は悪いがザナドゥの「メモリアル・アルバム」かブルーノートの「ブルース・イン・ザ・ナイト」。
ソニー・クラークのピアノを聴くなら西海岸時代のハワード・ラムゼイ・ライトハウス・オールスターズ。
この「ソニーズ・クリブ」ではジョン・ゾーンも取り上げた"News For Lulu"が一番好き。
ソニー・クラークはコンポーザーとしても魅力的だが、この曲はその最たるもの。
ホレス・シルヴァーの影響下にあるのは隠しようもないがソニクラのヒプノティックな感覚で惹きつけられる。
ドナルド・バード、カーティス・フラー、コルトレーンの3管を擁して挑んだソニー・クラークのこの野心作を聴くと彼の夭逝をつくづく残念に思う。
西海岸時代、ハワード・ラムゼイの3管のコンボでのソニー・クラークの快演