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イタリアではなのか、世界どこでもなのか知りませんが、プレゼントに香水を送る習慣があります。


私はそれほど数多くの香水を持っている訳ではないですが、持っている香水は全て好きです。


一つは昔夫に指定して買ってもらったものですが、その他はいくつか友人から頂いたものが見事にわたしの臭覚を魅了しました。星の数ほどある香りの中からよくわたしの好みが把握できたものだと感心します。


一方、夫は私よりも香水を持っています。自分で買ってきたものはもう使い切り、寝室の鏡の前に並んでいるのはどれも友達からプレゼントされたものばかり。


自分では気に入ってつけていますが、私はどれも大して好きではありません。しかもそういう香水に限って3プッシュくらい振るもんだから先日一緒に乗り込んだ車の中で私はゲロゲロに酔いました。


てな現実を踏まえて、、、、


今年もクリスマス前に近所の香水屋のラッピングの手伝いに行きました。何故かほぼ強制的に友人に頼まれてからといもの一体何年経っただろう??毎年手伝ってます。


なにせこんなにラッピングのうまいアジア人はチャンピーノ市というド田舎ではそう簡単に見つかりませんから有難がられます。まあ日本人なら普通誰でもできることなんですけど。


それで有難いことにいつも彼らは香水のサンプルやらなんやら色々くれます。


今年頂いたものですごく気に入ったのを紹介します。



By Terryの「Goutte de Mercure」

これわたし初めて嗅いだとき白檀系かと思いました。確実に着物に合う香りです。

もう一つは

Evodyの「Musc Intense」
名前の通りムスクの香りなんでしょうけど、アニスが私には強いように感じられます。

店主のマルコはやっぱり長年この仕事をしているだけあって人の好みがわかるんだなあと本当に感心します。

香水屋に言わせると、グッチやエルメスなど一般に知られるブランドの香水はcommerciale と呼び、量販的なイメージだそうで、香水屋で売られる香水がいい香水としてわざわざ買いにやってくるお客さんたちは通な人ばかりです。

今年注目の的だったのはGrittiという香水ブランド。その中でもGritti Priveというコレクションは持ちあげてみると金塊かと思えるほど重たく、値段にして300ユーロ近くし目を剥くほどですが、このGrittiのhome fregrance辺りは狙い目かなと思います。

https://www.grittifragrances.com/

さて、最近 こういう香水たちの多くは男女兼用が多いそうで、「unisex」とは言わず「genderless」と言うべきなんだそうですが、先ほどわたしが頂いて気に入った二つの香水、早速夫に「好きやったらあげるで」と寛大に提供しましたら、それぞれ一日づつつけてみて「そない好きでもない」とあっさり返されました。

これが人生だ。泣くうさぎ