ロマノフ動物病院

ロマノフ動物病院

千葉市稲毛区の動物病院です。日頃の気になる記事をアップさせて頂きます。当院サイトもご覧下さい。

昨年、新型コロナで驚いたニュースは、岡江久美子さんの死でした。あまりに突然のことでした。

今回、自分の周囲に亡くなった方がいなかっただけに、よく知っている名前の方が突然この世から去るということが、しばらく受け入れられませんでした。いつもテレビで拝見していると元気をもらえる方でした。


本日テレビにて、コロナで亡くなった方が、

最期お別れも出来ず、触れることも出来ずに出棺されてしまう現状を報道していました。そこでインタビュアーの方が、「最期を作ってあげることも医師の技量が問われる」と感想を言われていました。

確かに、感染力の強い病原菌を持つ患者様から感染拡大するリスク管理は必要です。しかし、「最期の迎え方次第でその残された家族のその後が全く変わってしまう。交通事故や災害で急に会えないまま亡くなったことを知らされた家族のように。」同感です。物理的な感染対策物資(防護服やアルコールなど)が足りていない時期では、無理なのはわかります。


このことは、「ペットの最期の迎え方、向き合い方」に似ていると思います。ペットは、人に比べて生きるスピードが4倍早いといわれるように、病気も進行スピードがとても早いです。

ある悪性腫瘍では、診断がついてから予後1ヶ月を宣告しなければならず、ギリギリまで症状に気づかない方には、いきなり「あと数日の命」の宣告をすることもあります。

まず、病状を把握してもらい、その後の選択肢を提案しますが、改善が厳しい場合は積極的な検査治療を提案するばかりではなく、最期の迎え方(心の準備)をお話しすることもあります。

心疾患などでは、どれくらい持ちそうな身体かどうか先に伝えることもあります。それは、心の準備のためです。

獣医師は全ての病気を治すことはできません。自分のポリシーとしては、「さよならなき別れ」にならないよう、心の準備をしてもらう案内人でなければいけないと思っています。

最期は、「長く苦しまずご家族様のみんなに看取られ腕の中で安らかに亡くなる」ことを願って。