ようこそ、毒魔女図書館へ。
洗濯機の裏の壁付近から、
ポタッポタッ
と怪しい水音がする。
何?
水漏れか
梅雨直前にして、
まさかの雨漏りとは。
最悪じゃないか、ガーン。
壁に耳をおっつけてみるが、
場所を特定できず、
とにかく壁の周りから音がする、ような気がする。
壁周辺、水漏れ箇所がないかどうか、
目を凝らして探してみると、
まさかの天井に、うっすらシミがあるではないか。
えー、
天井からの雨漏りパターン?
というわけで、
天井裏を捜索したのだが、雨漏り発見ならず。
しかし、
相変わらず、謎の水音も止まらぬし、
謎の天井上のシミも気になる。
グーグル様で、
洗濯機周り 水漏れ
で、検索をかけると、
めっちゃ、出てくる、出てくる。
そもそも、洗濯機というのは、
30リットルだとか、50リットルの水を使用する。
水漏れレベルが半端ないらしい。
で、事例を読み、
はッとしたのが、
洗濯機の給水の蛇口、
開けっぱなしじゃないですか?
ということ。
はい、
我が家も、ずーっと、
これまで一度も閉めたことはない。
閉める人、いるのか?
と思って、周囲で調査したら、
たった1人だけいた。こいつ、偉い!!
よくよく、蛇口付近を見てみると、
メーカーが付けたであろうシールに、
洗濯機使用後は、
必ず、蛇口を閉めてください
と、書いてあるではないか。
なんで、もっと大きく言ってくれないのか
普通に考えればわかるのだが、
水道を開けっぱなしにしていると、
常に、給水付近に水圧がかかっていて、
よろしくない。
えー、
マジで、早く教えろよ
スマホを投げ捨て、
とりあえず、洗濯機の蛇口を閉めた。
すると、
怪しい水音がピタッと止まった。
これか!!
恐らく、
長年の水圧放置で、
水道管のどこかに亀裂が入り、
裂け目からの水が、
ピューっと天井にピンポイントに当たって、
シミを作ってるのやもしれぬ。⇦毒探偵の推敲。
あぁ、
これは、壁をこじ開けて、ぶっ壊して、
水道管の入れ替え作業になるということか。
思わぬ、出費になるが、
致し方ない。
急がねば、さらに被害拡大するやも、と思い、
業者に連絡して、
至急の旨、出動してもらった。
翌日、
作業着の人の良さそうなオヤジがやって来た。
お前で大丈夫かよ、
と訝りながら、ワタクシの名推理を説明すると、
それは、
洗濯機の問題ですよ
毒 「じゃあ、あの天井のシミは何だって言うんだ。
説明してもらおうじゃないか」
と、鼻息荒く言うと、
作業員 「あの場所、触ってみました?」
毒 「触ってない」
作業員 「じゃ、ちょっと見てみましょう。
先の尖ったものがあれば、壁を少し傷つけていいなら、
突いて、膨れた部分を調べましょう」
水がピューっと出てきたら、どうしよう
先のピリリと尖ったキリを差し出すと、
親父が脚立に上って、調査してくれた。
作業員 「あら? これは、
蜘蛛の巣ですよ。蜘蛛の巣の膨らみですな」
誠に面目ない