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Netflix配信

 

ヒヤマケンタロウの妊娠

 

後出しジャンケンだが、

ワタクシも20年以上も前から、

 

女だけでなく、

男も妊娠する

みたいな話をしていた。

なので、おー!!きたかデレデレ、とワクワクして見た。

 

 

斎藤工主演

妊娠した男、のお話。

 

ホルモン変化なのか、

10分の1の確率で、男も妊娠する世の中。

独身を謳歌していた、モテ男が、

ある日、妊娠してしまう。

 

人気コミック原作らしく、

実際に、試し読みをしてみたが、

今回はNetflixに軍配を上げたい!!

工夫が至るところに散りばめてある。

 

 

 

男が妊娠し、

コメディ的に描くだけの話ではない。

妙な説得力をじっくり描く。

 

ジェンダーフリー問題

出産におけるリスクは女性よりも大

妊婦用品に男性向けが少ない(ピンク多)

悩みを相談できるシステムがない

男性妊娠は少数派なので、認知度低い

 

 

原作の主人公は、普通の飲食関係の会社員だったが、

Netflixでは、広告業のエースとした。

これがナイスアイディア!!

 

自らを、広告塔にすることで、

社会全体を巻き込みながら、

男性妊娠を描いたことが勝因。

男を妊娠させた側の女子は、

上野樹里が演じ、仕事はフリーライター。

女は、結婚は臨まず、

パートナーとして子供を育てたいと言う。

 

 

マタニティブルーの斎藤工が、

「結局、体を痛めるのはコッチなんだから。

 そっちは自分のことだけじゃないか」

 

って、今まで女子が言うセリフ笑い泣き!!!!

 

つわりで苦しんだり、

母性ならぬ父性が目覚めた斎藤工の両乳首から、

母乳の輪じみが広がり、

斎藤工 「ゲェ〜〜!!」

と慌てるシーンや、

ホルモン異常で、顔中ひげモジャにさせたり、

創意工夫が凝らしてあった。

これは、笑ってしまったびっくりマーク

 

 

ラスト、

出産を終えた斎藤工と、

同じ会社の主婦同僚との会話も素晴らしかった。

 

斎藤 「これから育児で、仕事から遠ざかってしまうけど、

この経験が自分をバージョンアップさせてくれる」

 

と、爽やかに言うのだが、

女性社員 「そんなのわざわざ言うことじゃないわよ。

女子は普通にやってきてることなの。

男って、本当にダメよねぇ」

とあえて、戒めた。

 

 

ジェンダーフリーと言いながらも、

根底には、やっぱり考え方の差異があって、

指摘されて気づくことが多いのだと。

指摘することは大事だし、

それを受け入れる気持ちも大事。

 

ヒヤマケンタロウを、

斎藤工にしたのは正解。

ホルモンが見えやすい男だと、再確認できた真顔びっくりマーク