伊良部元投手
サッカーが好きです。
なので、野球を見るのは本当にたまに。
最近は巨人の坂本選手がお気に入りで、
彼の活躍を見るためにチャンネルを合わせることもあります。
ドームに行ったことはありません・・・あ、1度だけありました。
オペラを見るために行ったことがあります。
そんな私ですが、彼の名前を知っていました。
伊良部投手。
大きな身体と、ヤンキースや阪神の縦縞のユニフォーム。
どこか、おどおどした表情。。。
ピッチングをしている時は、鋭い眼光をしているのに、
マウンドを降りると、どこか自信がなさそう・・・そんな印象を持っていました。
こんなことになってしまったので、そんな風に思ってしまうのかもしれませんが。
モーツァルトのオペラ『魔笛』の中で、
自殺をしようとしたパミーナは、3人の童子達に咎められます。
“自殺はよくない!”
それは、西洋の宗教観から来ているものです。
一方で、自殺しようとしてしまうパミーナの心情も理解しています。
人間は弱いのです。
自殺してしまうオペラがない訳ではありません。
トスカは投身自殺をしますし、リューは奪い取った刀で自らを貫きます。
バタフライも自害します。
・・・って、プッチーニばかり思いついてしまいました。
トスカは殺人を犯しているし、リューは東洋人、バタフライは日本人です。
ロミオとジュリエットは、若過ぎました。トリスタンとイゾルデは神話時代の人物。
日本には“切腹”という概念がありますが、
西洋では『死んでお詫びを』などと言いません。
暗に自殺を容認してしまう文化。
それは、自殺してしまった人のことを思いやることでもありますし、
その思いやりの文化は素晴らしいものだと思うのですが・・・
でも、もうそろそろ、その文化には疑問を持ってもいいんじゃないかな。
自殺した場合には保険金がおりないとか、
自殺した人の葬儀には参列しないとか、
それよりも先ず、家族でちゃんと食卓を囲むとか。
死を乗り越えた者は強い。・・・魔笛の歌詞の一部です。
「お母さん。これ、分解してみてもいい?」
「元通りに戻せるなら分解してみてもいいよ」
「元通りに戻せなかったらダメなの?」
「自分の力で作れないものは、壊しちゃいけないの」