もっと一緒に退院できなくなった
赤子に直接母乳を飲ませる練習がはじまった。
1回の授乳で20ミリリットルを守らないといけないけど、飲みすぎるなんていうことはなく、頑張って0~2ミリしか飲めなかった。
赤子はほとんど眠っているし、小さく生まれたために口も小さく私の乳首とサイズが合わなかった。
抱きかかえ方も慣れていない。3時間ごとに来る授乳の時間にNICUへ出かけていくけどお互い慣れぬことに疲れてしまっていた。お腹の縫い口も痛かった。
夜中の授乳に出かけて行った時、赤子の主治医ではない医師から「お子さんは動脈管と心室中核に穴が開いていて処置が必要ですが今は経過を観察しています」と伝えられた。
それは、どういうことかというと血液がそれらの穴から行ってはいけない場所に流れて行っていてほっとくと体は成長できないし肺や腎臓、循環器に悪い影響が顕著に出る、ということだった。
心疾患は私と同じ病名。私も5歳の時人工心肺を付けて開胸手術した。
「自然に穴が閉じることもあるので様子を観ましょう」
そう言われて自分のベッドにもどってきたけど、そんな幸運な経過が訪れるとは思えなかった。自分と同じ病気ということが悲しくもあったが反対に「治る病気」という小さな安心もあった。
高齢の出産と、自分も兄弟も普通に生まれて来られなかったことからこういうことになる可能性をわかりながらだったけれど、やっぱり涙した。
再入荷♪ 画集『LE NOIR FANTAISIE -黒のファンタジー』
お品切れしていた切り絵の画集が再入荷です。
↓
横山路漫 画集 『LE NOIR FANTAISIE -黒のファンタジー』
横山路漫の切り絵作品の中でも大きく、繊細な切込みの作品を集めた作品集。
代表作「いばらひめ」、「カルーセル」などおとぎ話の情景を描いたメルヘンでロマンチックな作品に加え清らかさや癒しを求めた「天使」を描いた数々の作品・・。他、初期作品である「和」テーマの「道成寺」「鳴神」なども収録。
39点を収録した作品集はA4の大型版で73ページ。見開きで大きく作品を掲載しており、見ごたえのある一冊です。
■A4サイズ73ページ
■大きさ:約W21×H29.7cm
3,990円(税込)
アランデルさんでもよく売れてくれているようで、欠品です。
あっ、アランデルさんは今サンリオピューロランドで子供向けイベント出店をされていますよ~~。
横山の商品としてはアリス柄のバッグMサイズとチェシャー猫のランチバッグを出品しております。近々チェシャ猫ランチバッグはアランデルさん本店へも納品しようと思ってます。
ところで、暖かくなったかと思ったら冬のように北風が吹いたりで、思うように服を選べないこの頃ですね~。油断して風邪をひかれないようにしてくださいね!今更。
お店では試作品の嵐です。↓
アップルクランブル。クランブル乗ってないし・・・。
アップルクランブル。クッキー添え。
「このクッキーまずい!」と言ったら、「お前が考案したレシピだろ!!」と憤慨されました。
こんなに不味かったっけ。
アップルクランブルはβ版がおとといからお店に出されています。タルト生地からデニッシュ生地に変更されています。玉子アイスが付いて単品500円、ドリンクセットで800円です。全てお店で手作りで、ご注文いただいてからオーブンで焼くので15~20分お時間頂きますが、ごゆるりとカフェでの時間をお楽しみください。ギャラリーでは宮崎敬介さん、林由紀子さん、村澤美独、横山路漫の常設展もご覧いただけますし~。
試作品の嵐。
大原平飼い玉子と国産百花蜜のふうわ~りフレンチトースト。↑
パンはわたくしめが焼きました。
最近このフレンチトーストがやめられないのです・・・。
こちらに使っている蜂蜜、最強に美味しい蜂蜜。国産。花園の香り・・。
横山の切り絵を通して養蜂家と知り合う機会がありまして、初めて「本物の蜂蜜」を賞味しました。もしも絵を描いていなかったら一生この「絵が描けそうな」味を知ることはなかったかも。↑
とっても貴重な蜂蜜。無くなったら無いのでもしかしてβ版の時だけフレンチトーストにかかっているかも・・。
最近の朝昼ごはんはこんな感じ。サラダとフレンチとカフェオレ。
珈琲の焙煎は訳あって今「ガテマラ」焙煎を探求中です。失敗作を自分たちで飲むのですが、すごく美味しいけど??何が失敗なのかわからない~。
美味しいカフェオレも、授乳中なので一日1杯だけ。1杯だけは許してください~。
サラダには今菜の花とノラボウナ(プチヴェール)が入っています。茹で野菜って美味しい~!
自宅ではなかなか茹で野菜を何種類も作らないですよね・・。↑ピクチャーサンドの多品目サラダ。セットで100円になります。
ごはんもののおすすめは「バターチキンカレー」です。最近味が安定してきて更に美味しくなったかと。ご注文いただいてから作るカレーはフレッシュでクリーミーだけどしっかりスパイシーですよ♪サラダ・ドリンク付で1100円です。
毎日病院から帰ってきたときのまかないが美味しい~。やわらかチキンがいっぱいゴロゴロ入ってる。カレーは辛さが選べるので、辛いカレーが食べられない人にも。
チキンメニューは「甘酢チキンライス」も満足感有。↑
チキンミートパイも金土日、開店時に焼き上げています。
おみやげにして夜食やおやつ、むしやしないに♪
対面
ベットからずり落ちるようにして這い出し、手摺沿いに一歩一歩をゆっくりと摺り足で行けるようようになった。というかとにかく一人でトイレに行きたくて早目に尿管を外してもらった。ああ、これで人間の尊厳復活・・。あいかわらずよぼよぼだけど、90歳くらいから70歳くらいに若返った気分。ひとりでトイレに行けるのはとてもハッピーなことだ。
トイレに行ってびっくりしたのは鏡の中の自分の顔。
まっくろ!
目の周りまっくろ!
ティムバートンの映画級~。
血色が最低でむくみが更にひどくなっていて、生みたてっていうより死にかけ。
もう妊娠していないのに浮腫はさらにひどくなり、帝王切開の縫い目がはち切れるんじゃないかと思うくらいになっていた。トイレで腰かけるのも浮腫みが邪魔をして一苦労。そして腹筋に少しでも力を入れると焼けるよう。咳やくしゃみは絶対できない。
この病院のトイレはトイレゾーンと廊下の境界に扉が無い。
トイレの音が狭い廊下の向こうにある相部屋までかなりよく通っていた。
トイレ側の人間も嫌だけど、相部屋の廊下側の人も嫌だろうなあ。
トイレには手洗いが無いので一度廊下に出て隣にある給湯室まで行って水を使わなければならない。給湯室には常にちいさなハエが2・3匹とまっていて、青白い蛍光灯の照明がなんともいえず惨めな気分を演出してくれる。しかし私がもらえる水はこの給湯室の給水器の水しかない。お茶ボタンもあるけれど、カフェインは摂取できないし・・。
母乳を出さなくてはならないので水分を摂るように言われているので、入院の時に持って来ていたプラカップに白湯を満たして病室へ持って帰る。水分を摂ればそれだけ浮腫みもひどくなるけど仕方ない。
私は母乳を出してNICU(新生児集中治療室)の子に持っていくことくらいしかできない。
出産3日目。搾乳機で20分、採ったミルクは50ccになっていた。
いつもは看護士さんが運んでくれる。
「横山さん、赤ちゃんにもう会われました?」
まだ会いに行っていなかった。
「ミルク持って行ってこられたら?」ということになり、哺乳瓶に溜めたミルクを持って摺り足でよぼよぼと向かう。ほんとは会いたい気持ちはあるようなないような。でも行かないと悪い母親だなと思って。
NICUには透明な保育器が8台ほど並んでいた。
自分の子の前に通された。
ちいさい赤子がおむつをして眠っていた。
手術室で見た赤子だった。
鼻にチューブが入っていた。ミルクはここから胃に直接入るということだった。他にも点滴やセンサーの管が何本も体に付いている。
「お母さん、触ってあげてくださいね」
保育器には左右から腕を入れられる窓が付いている。そこから手を入れて赤子を触ってみた。
頭を撫でたり。
ちいさな手をつまんだり。
相部屋のベッドに帰ってなんとかやっとこ寝ころんで布団をかぶる。
ついさっき赤子がシリンジ(注射器)でミルクを飲まされていたところを思い出した。
小さい手と小さい頭。体重が少なすぎて一緒に退院することができるかどうかというところだと言われた。
廊下のずっと奥から、母子同室の部屋の赤子が泣く声が聞こえてきた。
かわいいなと思う。
今まで子供が泣く声を聞いてかわいいと感じたことは無かったけど、とてもかわいいと思えた。
当店が女性誌『FRaU』に掲載されましたが
『FRaU』http://frau-web.net/
に載ってます。京都特集~。in一乗寺~。店主が無農薬野菜を買いに行く八百屋さんと一緒に載ってま~す♪
ピクチャー、サンド、コーヒーアンドチキンをどうぞよろしくです。
で、最近店はどうなのか。
ギャラリー部門担当者が毎日ほぼ病院で授乳しているのでブログをつける暇がなく、溜め撮り写真ですがご紹介っ。
最近のサラダは「春」野菜ですよ~。菜の花やノラボウナ、ラディッシュレタス、春キャベツなどなど仕入時期によって内容は変わりますが、品目はいっぱいで~す。ウィメンズの応援団、豆類もマストアイテムで入ってます。冬野菜の京野菜「わさび菜」も入っていて、今は冬と春を一緒に楽しめるサラダになっています。セットにすると100円になるのでランチにはぜひご一緒にどうぞ♪
店主イチオシだけど人気が無いブルーチーズのオムレツサンドを作ったり。春の玉子はふわふわしているような気がします。きっと季節によってニワトリちゃんの玉子の成分って変わるんでしょうね~。
私は大好きです。チーズオムレツサンド。濃厚ですがふんわ~りしてますよ♪
店主さんが最近グリーンブームなのか植木鉢を入れる棚を作ってそこへハーブ類を植えた鉢を置いたり・・・。↓
夏は日よけになって涼しい!と言っています。うまく成長すればの話ですね~。↓写真ではケチョンケチョンですが今は少し大きくなってきています。
↑まかないにピザを焼いたり・・・。
オムライスを作ったり・・・。
自家玉子アイスクリーム添えリンゴのクランブルを作ったり・・・。
自家パンで分厚いフレンチトーストを作ったり・・。
リンゴのクランブルをやっぱりタルト形式にしてみたり・・・。
試作品の嵐です。
春だから何か新しいものを作りたいんでしょうね~。
リンゴのクランブルは今また試作を重ねて「リンゴのチーズクリームパイ」へと変化しています。こちらのメニューは当店初「スイーツ」です。ご注文を受けてからオーブンで焼くのでアツアツ焼き立てですよ~。アツアツと冷たいアイスクリームを一緒にお口に入れてくださいね♪
フレンチトーストも登場予定です。自家パンは私が今レシピを試作しています。
この他、すでに新登場しているアイテムは4種類の「ビスコッティ」。おつまみ系2種とお菓子系2種。またなんとかブログでご紹介したいと思います。
そして初登場はこちらも。
ピクチャーサンドベビー♪
ピクチャーサンドパパには離乳食レシピを今から考案して頂きたいと思います。
あっ、フラウさんはこちらの表紙です。↓
『FRaU』http://frau-web.net/
ちょっと時間がたってしまってコンビニにはもう置いていないところが多いので、お時間あれば書店で探してみてくださいね~。
生食パン二枚の病院食
人におむつを替えてもらう・・・
なんという事態。
尿管から溜まったのを処分してもらうだけでも精神ギリギリなのに、出産後の悪露のために産後パッドを看護士さんに替えてもらわなければならない。腹筋を切っているので自分でできない。とにかく、私は今傷を少しでも早く癒さなくてはならない。
翌日の朝食は牛乳パックと紙パックジュースと甘いヨーグルトカップと野菜果物ゼリーとちびっこいオムレツと・・・
4枚切りの食パン二枚とマーガリン。
小学生の頃、給食で毎日毎日生食パンを2枚も無理矢理食べさせられていたけど、病院食はそれと一緒。ほぼ給食である。
この、ビニールパックされたマーガリン。
マーガリンを給食に出していた昔の日本は呑気だな。と、思っていたけど妊産婦・授乳中用の献立として食パン2枚とマーガリンと砂糖添加ヨーグルトが登場するなら、食べて大丈夫なんだね?
(食べないでね)
こんなパックものと炭水化物とカロリーメインの食事に一食1000円も必要なんて・・・。
でも、わたしが食べられるものはこれしか無いっ・・・。
生食パン2枚完食っ・・。
いた!・・・いたたたた~・・・
・・食事の毎に。胃と肺がものすごく痛む。
これは、想像なんですが、おとといまでものすごく圧迫されて体の中でひしゃげていた肺と胃が元の形に戻る際痛みを伴っているのではないかと。そんな感じの痛み。
食事の後は痛くてしんどくて動けない。とにかく眠る。痛くて眠れないけど。
食べて眠る。これが産後の回復になるはずだと思って。
とにかく尿管を外してもらって一人でトイレットに行けるようになりたい一心で。
ここではまだ、NICUの赤子に会いたいからという気持ちはなかった。
まだピンときていなかった。出産したということに。
次回は赤子初対面編。

















