苦悩の正体

昨日は宇治へ行って、源氏物語についてあれこれ考えていました。
源氏物語宇治十帖では、宇治=憂し、というキーワードがこれでもかというくらい出てくる。
苦悩がテーマの宇治十帖ですが、本編から苦悩は色んな登場人物を通して描かれていました。
この苦悩って、何なのか。
話を思い出すと、大抵、
私に無いもの、あの人持ってる!っていう悔しさや切なさ。
匂宮が薫の香りに対抗して薫物をする。
やり過ぎてそれが名前になってるし。
名前にするくらい明らかに書かれているのに何故今まで気づかなかったんだろう。
苦悩はコンプレックスから生まれてる。
コンプレックスのない人はいない。
だから千年読み継がれたんですね。源氏物語は。
甘い拷問器具
今朝思い出した言葉があって、
恋人のことを「甘い拷問器具」と言ったシーン。
コメディの流れの中での発言だったのですが、
あー、まさにそうだな。と思いました。
恋って悩み多きものですもんね。
悩みあっての喜びというものがあるのではないでしょうか。人間には。
私って「苦悩」を感じさせるものが好きなんですが、ちょっと変態かなあと。
変態かな?
いえ、でも、変態でもないなと思いました。
そもそも人間って苦悩を愛しているんじゃないかと。
苦悩あってこそ人間。
考える葦。
地獄の門。考える人。
芸術も苦悩の中で生み出されています。
私の愛するベートーベンも、苦悩がなかったらあんな音楽生みだしてないですよね。
美も喜びも苦悩から生まれる。
逃げずに悩めば人は成長する。
苦悩しなくなったら・・・
考えなくなったら・・
人間ってどうなるんでしょう。
美や喜びの母として苦悩があるから好きなんですね。きっと。私。
与謝野晶子とか月光とか
今日は。学校に行く日です。
朝からベートーベンのピアノ、14番など聞いておりました。聞きながら切っておりました。
アマゾンミュージックの「聞き放題760円」を1か月無料でお試しできるというのをはじめてみたので、色んなピアニストのベートーベンを聞いてみたのですが、結果グレン・グールドがとても私にぐっとくるな、となりました。激しいのが好きなんですね私。
シュローダーのベートーベンもぐっときますが。
同じ曲でも奏者によって全然違う!
ということは当然です。源氏物語も同じことで、翻訳者によってまるで違うわけです。
与謝野晶子訳の源氏物語は一番最初に読んだのですが、高校生の頃だったのでよく覚えていないので、今朝少し読み返してみました。
6・7日と展示会場で色んな方と源氏物語のお話をさせていただいたのですが、与謝野晶子訳の事に触れたときに、
「レ点とか、難しいですよね」
と、いうことをおっしゃった方がいて、
「レ点なんか打ってあったかな??」
と気になってということもあり、読み返してみました。
レ点は打ってありませんでした。レ点って、漢詩とかにあるやつですね。
与謝野晶子訳は優美な日本語でした。
いや、読み返すと美しいのです。高校生の時は「難しいな・・・」という感想でしたが、美しいです。ほかの方の翻訳を読んだ後だからかもしれません。
青空文庫にありますので皆さんもお暇があればぜひお読みください。

