毎年思い出すこと | 美しすぎる切り絵教室 横山夢(よこやまろまん)

毎年思い出すこと

バレンタインですね。
女子の皆さんはチョコレートをあげたりもらったりしたことがあると思います。
巷ではゴディバのチョコからチロルチョコまで色んなバレンタインの贈り物が行き交っていますが、その中でも忘れられないチョコがあります。
 
 
子供が0歳の時、心臓手術のために小児科病棟へ入院しておりました。
 
母は付き添い。0歳ですからね。
 
病室は相部屋です。6床。
沢山病室がありますが、おおよその年齢・月齢で割り振られます。
 
0歳児の病床。昼夜問わず、常に誰かが泣いている。親が泣いていることもある。
 
0歳児!
 
母が見えないと泣くんです。
母、トイレにも行けません。連れて行く。
点滴とか付けてたら無理!点滴する前にトイレ行く。
 
寝てる間に、お風呂なんて、無理。(人による。私は無理でした)
最後に入ったの1週間前!
 
毎日のごはんは子供には給食あるけど、母は自分で調達しないといけない。
インスタントお味噌汁とレンジご飯を買いためて、毎食それ。
 
9時消灯。
電気消えても赤ちゃんたち泣く。寝ない。
 
奇跡的に病室の赤ちゃんがみんな寝る瞬間がある。母たちも眠れる・・・
 
と、思ったら。うとうとしてたら、夜中の看護師さんの見回りで、顔を懐中電灯で照らされる。
私は眠りが浅くて起きてしまう。
 
 
もう・・・
 
家に帰りたい!!
 
家で、家で、お風呂入って、他人がいない空間で、休みたい!!!
 
 
毎日限界の精神で暮らしていました。
 
 
そこへ、小児科ボランティアのご婦人方が、
 
「バレンタインのお菓子です」
 
と、かわいい手作りカード付で、かわいいラッピングで、チョコレートを配りに来られたのです。
 
 
もちろん子供に。
 
 
でも、まだチョコ菓子食べられないし。ママがもらうわね♪
 
と、いただいたチョコレートのおいしさは忘れられません。
ハート形のチョコをピンクや赤色の銀紙で包んだのや、イチゴ味のビスコ。源氏パイが入っていました。
 
 
毎年、バレンタインに思い出しては、毎日家でご飯食べてお風呂に入って、プライベートのある暮らしを送れるのが幸せだと思う。
 
古いお風呂でも、狭い家でも幸せ・・
 
 
しかし、住み替えには「理想」を持たなければならない。理想や希望によって人類発展できるのである。
 
理想や希望のためなら税金が少し上がってもいいと思う。
国立病院の小児科病棟のシャワーのお湯の温度を安定させたり、剥がれたタイルを直したり、それくらいの税金、払いたい。
 
 
バレンタインのチョコレート用意して、渡すことができるのも、入院していないおかげ。来年も、渡せますように。