消えた楽しみ
カルフールというフランスのスーパーマーケットが日本に進出して、あっというまに撤退してイオンになったのはずいぶん前のことですが、カルフール箕面は出来てすぐから私のドリームでした。
道が広く整備されたセレブの街千里中央。金曜の夜、ボルティでブーンとカルフールに行って「黒オリーブとドライトマトのアンチョビ和え」とバゲットとサンタンドレ(白カビチーズ)とワインを買うのが楽しみだったのです。
おフランスをはじめとする世界のチーズ、世界のワイン、イタリアン素材に囲まれてお買い物するのが良かったのです。京都に引っ越しても車で大阪や神戸に行った帰りにはお買い物にいっていました。
が、
昨日神戸の帰りにカルフール箕面に立ち寄ると、入った途端、
「なんだかいつもと違う・・・」
彼(カルフール)のよそよそしいムードにそわそわしながら店内を買い周っていると、「オリーブとドライトマトのアンチョビ和え」があるはずのところに、
「ひじきの炊いたやつ」
が。
「えっ・・?」
しょぼーん・・・。
入ったときに私が感じたものは、そうです。
「時々しか来ない客より近所から毎日来てくれるお客様を大切にするのだ!」
という、カンブリア宮殿やルソンの壷にて「勝利者」として紹介されるビジネスモデルがカルフールにも取り入れられている空気。だったのです。
とっても正しいわ・・ 経営戦略、その通りだわ・・地域のお客様に喜んでもらうのよ!時々しか来ない奴等がいったい何してくれるっていうのよ・・・。
でも、でも、とってもさびしいわ!さよなら・・・
景気が悪いときには、たくさん売れるものしか世の中に出ないのです。
私が生まれた頃に出版された「ユリイカ」の書籍出版の告知ページをみていると、今で言う「売れない著書」の告知ばかりです。でも、その本を求める知識人や文学者は必ずいたわけです。そういう本を読むととても面白く、驚きがあります。
今、私たちは与えられず知ることが出来ず選べずにいる思想が沢山あって、その見つけ方もわからない。
自分のお気に入りって、どうしてこう消えていくんでしょうか。マーフィーの法則ですね。
フォートナムメイソンの「エルダーフラワー&シャンパン」
ミスドの「ポンデしょうゆ」
は、自分ではつくれないけれど、「オリーブとドライトマトのアンチョビ和え」くらいは素材を集めて作りましょう。
