毎日通う店ではないけれど、気付けば月に1度必ず訪れる店になっていた。
そうやって5年の月日が流れ、店のオーナーたちの家が近所だったこともわかり、
お父さん、お母さんと呼ぶ間柄になった。
ごちそうさまと帰る時には、必ず食べてだの、持っていってだのと
極上の茶葉を握らせ、酷い時は、瓶だしの老酒のミニボトルを持たせる。
下手だった日本語もすっかり上手になって、土日は予約をしないと入りづらい店に成長した。

その店の名は『北京亭』
私のアパートから徒歩3分の、中華街。
鍋振る音と、中国語が飛び交う店内は、昼も夜も賑わっている。
今宵もお約束の味を堪能しに向かった。

$好きな人と好きなモノを好きな時に好きなだけ食べる-餃子

この飛びそうなほど、羽のついた餃子。
これが登場したのは、この店の歴史の中では新座者だ。
まかないを客に食べさせるわけにはいかないと、頑に拒否していたのに
やっぱり、リクエストが多かったのだろう。
4年ほど前に登場。
それから、虜。
$好きな人と好きなモノを好きな時に好きなだけ食べる-ゴーヤ

夏らしく、中華風ゴーヤチャンポー。
見よ!このゴーヤのたっぷりと残っている“ワタ”を。
ひさしびりに、飛び切りの苦さを味わい体温上昇を抑える。
夏の苦さは、こうでなくちゃ。
私も、ワタをもう少し残そうと思う。
      好きな人と好きなモノを好きな時に好きなだけ食べる-さざえ好きな人と好きなモノを好きな時に好きなだけ食べる-豚ガツ
ここのところ定番のさざえの炒めと、肉系のもの。
さざえの食感と、絶妙のタレの味は一度食べたら、このタレを飲干したくなる。
上品なのに、芯があって、とにかく美味しい。
豚ガツの炒めには、揚げにんにくがごろんごろんと入っていて、ホクホクしながら
豚ガツとの相性が抜群。
この店の炒めものは、抜群にあぶらが美味しい。

$好きな人と好きなモノを好きな時に好きなだけ食べる-夏涼麺

トドメは、夏だけの登場“夏涼麺”。
中華には珍しい、ラーメンの縮れ麺を使った冷麺。
リンゴ酢とキムチの甘辛くて涼しい美味しさで、あっという間に完食。

今宵も5袋の烏龍茶をお持ち帰り。
しつこいけれど、ここの中国茶を飲んでからは他の中国茶が飲めなくなった。
烏龍茶はグリーン。
ジャスミン茶は、花の香りに包まれ、プーアールも香ばしくて甘い。
今週のお料理教室で、生徒さんたちに飲んでいただこう。
一万年の雫で入れるお茶は、
ますます美味しいだろう。
お茶菓子は…、美味しいものをいただくと余韻まで美味だ。
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