どうも、ふむふむです。

今回は『「与える人」こそ成功する時代』(アダムグラント著三笠書房)を読みました。

自分の利益を第一に考える人(テイカー)、

お互いの利益のバランスを重視する人(マッチャ―)、

他人の利益を第一に考える人(ギバー)の3タイプに分類されます。

この中で最も成功から遠い人はどのタイプでしょう?

そして最も成功する人はどのタイプでしょうか?

 

実は、遠い人もギバーだし、成功する人もギバーなんです。

他人の仕事や勉強を手伝うことで、自分の事がおろそかになってしまうギバーがいる一方、

他人の事を大切にすることで他人から信頼され、成功するギバーもいるのです。

その分かれ目は、自己犠牲になるか、他者志向になるか、と言うことです。

自己犠牲のギバーは自分の資源を相手に渡すのみです。よって、

自分の仕事をする時間を他の人のことに使ってしまうなどして、

生産性が上がりません。では、どうやって成功に至るのか?

 

例えば、ある商品を他社に売り出したいとしましょう。

値段の交渉は、相手が安く買えば、自分は売り上げが上がらず、

損をします。これはゼロサムゲームです。

しかし、成功するギバーは相手にとっても、自分にとっても、

良い別の選択肢を提案するのです。例えば、そうですね。

例えば、その商品が楽器で、他社が複数の音楽教室だったとしたら、

全国の音楽団体の紹介の無料小雑誌を作り、広く頒布する。みたいなことです。

興味を持った人たちが、音楽教室の生徒になるかもしれないですよね。

音楽教室は生徒が増えて儲かる。自社も楽器が売れて儲かる。

これを、良いギバーはみんなで分けるパイを遠慮して少ししか取らないのではなく、

パイそのものを大きくするのだ。と言っています。

自分の利益と相手の利益は相反する概念ではないのです。

 

自分がどのタイプかは、仕事の仕方によく出るらしいです。

身内、家族に対してギバーとして振舞う人ならば、多くいるのですが、

仕事の場面でギバーになる人は、とても少ないらしいです。

ほとんどの人はマッチャ―として、自分が恩恵を受けた時だけ、

お返しをする、に留まります。

理想の形としては、ギバーから恩恵を受けたら、

他の誰かに親切にする。「恩送り」をすることです。

これにより、ギバーを中心とした相互利益のコミュニティーが

成立するのです。

 

非常に読んでいて、気持ちが晴れやかになる本だと思います。

ではまた。

 

どうも、ふむふむです。最近、如何に疲れないかを考えていました。
朗真堂の仕事は如何に短時間就労とはいえ、
僕は家に帰るとぐったりしていました。
空腹をおやつで満腹まで満たすと、今度は眠くなり、
つい寝てしまって、その夜は眠れなくなり、
仕事中は眠くなってしまうのです。
また、仕事後の余暇には勉強をしたいと思っていたので、
そんな生活に大きな不安と絶望を感じていました。
思い返してみれば、中学生辺りから、塾などで生活が不規則になり、
受験勉強も眠気や疲れとの闘いでした。
もし、惰眠をとる習慣を無くすことができたら、
どれだけ勉強ができただろう。と、残念に思います。

そんな中、以前、ロマ活の講師さんとして、Aさんと言う方が、
弁理士の資格を取る際に、猛勉強をされて、行き帰りの電車の移動時間も無駄にせず、
勉強していたとお聞きしたので、どんな風に疲れを取っていたかを、
具体的に聞いてみました。すると、カットフルーツ、カロリーメイトやスニッカーズで、
空腹を和らげて、それだけだと眠くなってしまうので、
コーヒーやエナジードリンクを飲んでいたとお答えを頂きました。
「夕飯まで、お腹空いちゃいますよね」と仰っていました。
正にその通りなんです。Aさんのアドバイスは非常に参考になりました。
ありがたいことです。

そこで、自分がどう習慣を変えたら、うまく行くのか。を、
あれこれ考えて、また実際にどれくらい栄養を摂取すれば、
苦痛なく勉強できるかを実験もして、
ようやくうまく行きそうな方法を見つけられました。
帰りの電車に乗る前に、駅前のスーパーで、
約200ccの甘い缶コーヒーを買って、飲んでから電車に乗るのです。
虫歯も怖いので、水かお茶も買います。
すると、その後の疲れ具合が全然違うことが分かりました。
帰りに地元の図書館で勉強する時には、
更に富士そばで、もりそば(300円、375kcal)を食べるようにしました。
「そんなに食べて大丈夫?」と思われそうですが、
家に帰ってしまうと、600~700kcal位のお菓子を食べていたので、
よっぽど健康的だと思います。空腹の苦痛なく、眠気もなく勉強ができています。

また、このブログの過去記事でも言いましたが、
スリニ・ピレイさんの『究極の思考法(UNFOCUSED MIND)』を読んで、
一時間に一回15分の休憩を入れると疲れないと学びました。
確かに疲れません。

勉強と言うのは、長距離走のようなものです。
一日血眼になって長時間やっても毎日は続きません。
如何に疲労をコントロールするかが重要です。
ぐったりしてからでは遅いのです。
一度疲れてしまうと回復するのに、2時間はかかります。
しかし、適切なペースを維持し、休憩を適度にとることで、
こんなに簡単に勉強できるのかと、少し驚いてすらいます。
この様に試行錯誤を繰り返したことで、
ここのところ、確かな手ごたえを感じています。
是非、この習慣を維持したいものです。
それでは、また。

 

どうも、ふむふむです。ふとしたことから、

綿矢りささんのwikipediaページを読んでみました。

すると、受賞歴がものすごく多いことを知りました。

高校生の時に『インストール』で文藝賞を取り、

19歳で『蹴りたい背中』で芥川賞を取りました。

その後も色々ノミネート、受賞を繰り返しているようです。

才能に溢れている人っているのね~。と思い、

そんな凄い人の書いた作品ってどんなのだろう?

と興味を持ちました。

 

『インストール』と『蹴りたい背中』のどちらを読もうか迷ったのですが、

芥川賞受賞作と言う僕のような門外漢でも知っている高名な賞に惹かれ、

『蹴りたい背中』を選びました。

ちなみに僕は1983年5月9日生まれなのですが、綿矢さんは1984年2月1日生まれ

だそうで、なんだ同学年じゃん。って感じです。

いや、そうだとすると、同じ年の人が書く青春小説というのは、

ますます興味深いです。

 

そして、読んでみた感想なのですが、以下ネタバレを含みます。

ご注意ください。高校のクラスの中の余り者の男子のにな川智と

女子の長谷川初実が主人公です。

 

長谷川さんは友達を作るのは面倒というスタンスです。中学のころ、

みんなで話をしていても何か話題を保たなきゃと心を悩ませる。

そんな煩わしい生活はもう嫌だと、中学からの友人であり、

唯一の友人である小倉絹代さんから、

なんどかの彼女の仲良しグループへの誘いも断り、

人付き合いに悩んでいる女の子です。

 

にな川君は、オタクです。

オリちゃんというスーパーモデルに憧れています。

以前、オリちゃんが撮影で舞台の街に来ていた時、

偶然、長谷川さんがオリちゃんに会ったと知り、自分の家へ誘い、

その詳細をねほりはほり聞きました。その後喫茶店へ行き、

オリちゃんが使っていたテーブルの写真を撮るほど

熱狂的なファンなわけです。

 

夏休みに、にな川君は朝早くから彼女の初ライブのチケットを

並んで買うのですが、一枚ではもったいないと、四枚も買ってしまいます。

友達の充てがないにな川君は長谷川さんと小倉さんをライブに誘います。

この帰りに終バスがなくなり、長谷川さんと小倉さんはにな川君の

家に泊めてもらうことになります。なかなか寝付けない長谷川さんは、

ベランダで寝ているにな川くんとライブの話をして話は終わります

 

この話、恋愛の話ではありません。にな川君はオリちゃんに夢中ですし、

長谷川さんは、なんだろう、にな川君をいじめたいのでしょうか。

ちょっとサディスティックな心理描写が目立ったように思います。

少し引用してみましょう。

 

”(にな川君が)振り向いた顔は、(オリちゃんのラジオを聴くという)

至福の時間を邪魔されて迷惑そうだった。発見。

にな川って迷惑そうな顔がすごく似合う。眉のひそめ方が上品、

片眉が綺麗につり上がっている、

そして、私を人間とも思っていないような冷たい目。”

 

この後、長谷川さんはオリちゃんのラジオに夢中になり背中を向けた、

にな川君の様子に一種の性的興奮を覚え、タイトルにある通り、

思い切り背中を蹴り飛ばします。

正直、こういった長谷川さんのにな川君への気持ちは

ちょっと自分には理解できませんでした。

 

ただ、高校生二人の人間関係に対する悩みは、とてもよくわかります。

にな川君はオリちゃんのこと以外には家族友人含めて全く無頓着。

長谷川さんは、友人を煩わしくて作りたいと思わない。

こうして二人ともいつも学校では、独りなのです。

 

こういう作品がもてはやされるということは、

やはり誰しもが人間関係でそういった不安を感じているからなのかな、

と思いました。とても面白く、六時間程で、読みおえました。

おすすめです。

 

次は、村上龍の『限りなく透明に近いブルー』(これも青春ものらしい)

を読もうと思います。それではまた。

 

どうも、ふむふむです。

今日はもし、中高生で人生に悩んでいて、このブログを見ている人がいたら、

友人との付き合い方で伝えたいことを書こうと思います。

 

僕は20代前半まで、友達付き合いは苦手な方でした。

暗い性格で、1人でゲームをするのが好き、自分に自信が持てない、運動が苦手、

スポーツや流行りの音楽など周りに趣味を合わせてまで仲良くなりたくない。

みんなと仲良くなりたいけれど、何を話していいか分からない。

そんなことで、毎日悩んでいました。

 

中学校では、塾が忙しくて部活(陸上部)が出来ない幽霊部員で、

冷たい視線を感じていました。

地元の中学校でしたから、小学校からの友達は数人いましたが、

クラスも違うし、孤独を感じるようになりました。

 

高校では、中学以上に人との距離を感じていましたね。

中学校では出来なかった陸上部にまた入り、

今度は真面目に練習しました。運動が苦手な事から、

平日と土曜に練習があるのはとても辛かったです。

何かを一生懸命頑張ってみたい、そんな想いでやりとげました。

 

そして、大学です。大学は、僕の様な人間にとっては、

本当に虚しさを感じる場所でした。僕の周りでは、どんどん

仲良しグループが出来ていて、自分だけ取り残されます。

話しかけて、輪の中に入りたい、でも何を話していいか分からない。

独りで授業を聞いて、独りでご飯を食べ、誰とも話さずに帰る。

そんな生活でした。

 

しかし、自分にも転機が訪れます。

大学の研究室配属で、毎日顔を合わせる仲間が出来ました。

ライバルであり、友人である仲間です。一緒に院試の勉強したのは良い思い出です。

この頃、僕は勉強サイトで、学んだことを解説する記事を書くボランティアを始めます。

勉強は好きだったんです。思い返すと、それで自分に自信が持てるようになり、

人のいいところを見つける事が出来るようになった。そんな感じです。

 

社会人になってからは、僕から積極的に飲み会を開くようになり、小中と一緒だった友達、

高校で陸上部だった友達、大学で自作のプリントで勉強の支援をした友達

(試験対策委員会と言うものが有ったんです)社会人になってから出来た同じ趣味の友達たちと楽しくやっております。

 

ここで、そういう事で悩んでいる人がいたら、是非、何かを一生懸命やってみることを

お勧めしたいです。結構見てくれている人というものはいるものです。

自分に自信を持てるようになってみて下さい。

 

また、自分から積極的にコンタクトを取ることです。

相手からの誘いを待っているとほぼ確実に縁が切れます。これは非常にもったいない。

今はSNSも発達している事ですし、あの人はああいう良い所があったよな。

と思い返しながら、勇気を出して話してみる、会ってみる。

話すことが分からない人は、最近テレビで言っていた事、ネットで見つけた記事など、

を相手の発言から連想ゲームで、「そういえばさ。」と話してみて下さい。

最初の内は、不安もあるでしょうが、慣れてくれば、本当にどうでもいい話でも、

笑顔で交わせるようになります。

思い出をそうやって作っていけば、その思い出自体も話題になって行きます。

 

今、何かが辛いと言う人も、決して諦めないで下さい。

努力を続けながら人生の転機を待ってみてください。きっと笑える日が来ます。

 

 

 

こんにちは、ふうです。

秋の気配を感じますね。

今年の夏は本当に暑かったです。

みなさんは夏を楽しめましたか。

 

私の夏は人ではじまり、人で終わりました。

人とのつながりに、多くを助けられ、

多くを悲しみ、多くを喜びました。

 

夏の思い出の写真、おみやげ、絵、言葉、歌。

体調が悪くてどこもいけませんでしたが、

心にあふれるのは、人からの大きな励ましの言葉ばかりでした。

 

数少ないつながりで、別れもあります。

大切な思い出を胸に抱き、現状と向き合い、

強く生きていけたらいいなと思います。

人とのつながりをたくさん感じた夏でした。

 

これから秋ですね。きれいな空を見たいです。

それでは今日はこの辺で。