ミカエルの彫刻の写真を見て、出発前日に見た雲の形を思い出した。
左右の向きは反対であるものの 額の広い彫りの深いその顔立ちには、見覚えがあった。
夕日にはまだ少し早目の時間帯、見上げた空の45度の角度の日差しの中でのこと。
少し目を細めた様な、細おもての西洋人の美しい顔の形が 東の空に大きく浮き上がっていた。
「明日からフランスに行くけれどフランス人ってこんな感じかしら?ムフフッ…イイオトコ !」と思ったカオである。
肩の辺りに見えた違和感のあるそれが不自然に思われ、記憶に残っている。何なのだろうと思っていたが、この絵葉書を見て、ミカエルの背中にある大きな翼であることが今、理解できた。
島内は美しく華やかではあったけれど、ミカエル大天使との出会い以上の衝撃に出会う事はなかった。 つづく..
ミカエル大天使
