パートナーシップをメインに
カウンセラーとして活動している私ですが
実はトリミングサロンを経営していて
トリマー歴は30年近くになります。
（あ、年齢が…）
その長い年月の中で
たくさんのワンちゃんとの
お別れも経験してきました。
毎月通ってくれる子がほとんどで
お泊りにも来てくれます。
"ワンちゃんの第二の我が家"
というコンセプトなので
お泊まりもリビングで
家族の一員として過ごしてもらい
ペットホテルというより
ホームステイという感じです。
ご家族の方との心の距離も近く
親戚のようなお付き合いをさせていただき
ワンちゃんの成長を共に見守り
健やかに過ごせるお手伝いをしています。
そうした中で避けられない
病気や事故や老いによる
ワンちゃんとのお別れを
ご家族と一緒に
泣きながら受け止めてきました。
ワンちゃんを亡くされたお客様は
すぐにメールやお電話をくださいます。
泣きながらの人…
泣いてはいけないと頑張りながらの人…
話す気力もなくメールをくださる人…
そのとき
私にできることは
ただお話をお聴きして
私の寂しさや悲しみを
そのまま率直にお伝えすること。
そうすることで
堰を切ったように感情が溢れ出す人がいます。
その感情に寄り添うことで
安心していただき
しっかりと悲しみを
感じ尽くしてもらいます。
大切な家族を失った悲しみは
心に大きな穴を開けます。
ペットロスから鬱になるというのは
私にもわかる気がします。
私自身
20年近く共に暮らした愛犬を亡くしたとき
きちんと立ち直るまでに
とても時間がかかりました。
もっと他に
してあげられることがあったんじゃないか
あのとき
こうしていればよかった
あのとき
こうしなければよかった
そんな
どうしようもない後悔をしては泣き
いつまでも泣いてちゃだめだと
自分を責めたりもしました。
そんな私を救ってくれたのは
お店に来てくれるワンちゃんの笑顔でした。
トリミングで綺麗になったワンちゃんを抱いて
帰っていかれる後ろ姿を見て
羨ましくなったりもして
私も我が子を
もう一度抱きしめたい…
そんな切ない想いが私を苦しめ
夜にはまた泣くのですが
愛くるしいワンちゃんたちが
私を見て笑ってくれる。
お客様や友達が
慰め励ましてくれる。
そして
夜になると思い切り泣く。
そんな日々を繰り返し
少しずつ
元気を取り戻していきました。
大切な我が子を亡くされて
辛い気持ちを抱えている人にお伝えしたい。
つらい気持ちで泣き暮らす日が
続いてもいいのです。
泣いて泣いて泣いて
心がまるで降りやまない雨のような日々が
続いてもいいのです。
けれど
私たちの心に雨が降る間は
大切な我が子たちは
冷たい雨に打たれています。
私たちが笑顔を取り戻したとき
あの子たちは
あたたかい光が注ぐ場所で
幸せに暮らせるのです。
笑顔を取り戻すために
悲しいときは泣きましょう。
無理に笑わなくていい。
泣くのを我慢しなくていい。
大切な感情を
閉じ込めずに出しましょう。
そして
雨降り地区を抜けた先にある虹の橋で
あの子たちと再会できる日まで
たくさんの思い出と感謝を胸に
しっかりと生きていきましょう。
いつかまた 必ず会えるから。
今日もあなたの心が穏やかで
愛に満たされますように。
