娘が明日オーストラリアへ発ちます。
ワーキングホリデーなので
一年間のビザが切れる前には帰国しますが
いつ帰ってくるかわかりませんし
どこで働くのかも決まっていません。
そして
なんと
住むところも決まっていないそうです。
幼い頃は
怖がりで泣き虫で
誰よりも小さくて
ずっと私にくっついていた女の子。
幼稚園の頃
先生の手を誰よりも煩わせ
小学生の頃
発達障害を疑われ
両親の離婚に傷つき
貧しい生活の中で
いじめにも遭い
原因不明の高熱が続き
一時は生死の境をさまよい
中学生の頃
友達とのトラブルに悩み
パニック障害になり
高校生の頃には
反抗期が大爆発し
私の反対を押しきって
私と同じ職に就くための専門学校へ入り
専門学校在学中から私の店で働いて
お店を継いでくれるのかと思いきや
卒業後は
語学留学をすると言い出した娘・・・
せっかく身に付けた資格も技術も捨てて
周囲の期待を裏切って
それを言い出すことは
どれだけ勇気が要ったことかと思います。
私は仕事ばかりで
母娘の時間をあまり持てなかったことに
強い罪悪感を持っていましたが
娘が私と同じ道に進み
一緒に仕事をした３年間は
それまでの空白を埋める時間となりました。
すべてを受け入れるのは
心が乱れて苦しかったけれど
あんなにも泣き虫だった小さな女の子が
たった一人でやってみせる冒険に
今は心が躍ります。
私とは全く違う人生を歩み
それをイキイキと見せてくれる娘に感謝をしています。
もちろん心配はありますが
きっと大丈夫。
明日の出発時に渡す手紙は
”母はあなたを誇りに思います。ありがとう。”
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