一行は、幻の谷の中へ潜入。
「気をつけて舵を取るんだよ。尖った岩に当たると、大変なことになるからね!」
「はい!」
谷底の上を飛ぶアンパンマン号。
「うわぁ!すごいところね!」
「ア〜ン…」
感動するバタコさんとちょっと怖そうなチーズ。
「谷の底に向かってるんですね」
「なんだか寒気がしてくるぜ」
ワクワクなしょくぱんまんと、寒そうなカレーパンマン。
その時!アンパンマン号が猛烈に揺れる!
しょくぱんまんとカレーパンマンが様子を見ると、屋根に尖った岩が刺さっている!
「何!それは大変だ!早く外すんだ!」
アンパンマンとしょくぱんまん、カレーパンマンが外そうとするが、抜けない。その間に2つ目の尖った岩が…!すぐに気づいたカレーパンマンがパンチで砕く。尖った岩がどんどん降ってくる。それからアンパンマン号を守るアンパンマンたち。
「ハ〜ヒフ〜ヘホ〜!どうだ!これ以上先には進ませないぞ!」
やはり、ばいきんまんの仕業だった。
「あっ!ばいきんまん!」
「あいつ!こっそりあとを追ってきたんだな!」
「さては、かぜこんこんもこおりおにもばいきんまんの仕業だったんですね!」
ばいきんまんはそれには答えず、ひたすら尖った岩攻撃を続ける。
「面舵、いっぱい!」
「アン、ア〜ン!」
アンパンマン号は、足場の下に避難するが、ばいきんまんは執拗に岩を投げつける。そして、次に、えんじ色のシャボン玉を出す。シャボン玉はアンパンマンたちのマントにくっついたかと思うと、マントを固まらせた。マントが固まって飛べなくなる3人。
アンパンマン号がシャボン玉に襲われるが、どうすることもできない。「ジャムおじさん…」
「大丈夫!アンパンマンノーズフラッシュスーパーウィンド」
すると、どうだろう!シャボン玉は、ばいきんまんのところまで飛び、バイキンUFOを固めたではないか!そして、UFOは飛ばされる。
「これから愛の花を見つけなくちゃいけないのに…これじゃ」途方に暮れる。
「困ったわねぇ…新しいマントの替え持ってきてないわ」
「くそぉ…ばいきんまんのヤツ!」
「これ以上、ばいきんまんも追ってはこないだろう。いつでもパンを焼けるように早速準備に取り掛かろう」
チーズが匂いを嗅ぐと、甘い蜜の匂いが!みんなもいい香りを感じている。
「そういえばなんとなくいい香りが」
「本当ですね、まるで心が洗われるようだ」
そして…。
「あれは…!」
てっぺんに咲いている花が月に照らされている。
「あんなところに花が咲いている!」
「素敵ね」
「アァ〜ン」
「おぉ!まさしくあの花こそ!」
「さぁ!急ぎましょう!ジャムおじさん!」
「よぉし、新しい仲間のために一生懸命パンをこねるからね!」
しかし…
「さぁここまで案内してくれてご苦労さん!」
だだんだんに乗ったばいきんまんだった。モーターを抜き取られてしまうアンパンマン号。
「アンパンマン!ばいきんまんに花を渡してはいけない!」
「はい!」アンパンマンから飛び降りる。
「待て〜アンパンマン!」アンパンマン号を放り投げる。
「アンパンマン!頼んだよ!」
アンパンマンを追いかけるだだんだん。が、だだんだんだけ下り坂…かと思いきや、上り坂で復活。しかし、岩にぶつかってばかりで、結局転んでしまい、ばいきんまんは投げ飛ばされてしまう。
アンパンマンは、いまだ脱落せず。が、ばいきんまんがまたも復活。
「飛べないアンパンマンなんて、ただのアンパンじゃないかw」
「何〜!もう邪魔をするのはやめるんだ!」
「やめろと言われて、やめられますか〜♬」
レースは続く。
「頑張れ!アンパンマン!」
「ばいきんまんなんかに負けるな!」
「アンアンアン!」
そして、ついにファイナルステージ!
さぁ、勝つのはどっちだ!!
アンパンマン Win!!!
ばいきんまん Lose…
しかし、ばいきんまんに取られそうになり、花を落としてしまう。
が、アンパンマン号がそれをゲット!!
「アンパンマン!愛の花は確かに受け取ったよ!」
「アンアン!」
「チキショウ!あと一息だったのに!!」
ばいきんまんは、アンパンマンを蹴落とす。谷底に落ちそうになるアンパンマン。
愛の花の蜜を手に入れたジャムおじさんは、ついに生地を完成させる。
「大急ぎでパンを焼くんだ!」
「はい!」
這い上がるアンパンマンだが、再びだだんだんに乗ったばいきんまんにやられそうに!しょくぱんまんとカレーパンマンが助ける。
「え〜い、こうなったらみんなまとめてやっつけてやる」
「いかん!アンパンマンたちが危ない!」
「どうしよう」
その時。かまどから緑色の光が!しばらくすると…!
「こんにちは。初めまして。私、メロンパンナ」
メロンパンナちゃん誕生!!
喜ぶジャムおじさんたち。
「メロンパンナちゃん」
「はい」
「早速だが、すぐアンパンマンたちの応援に行っておくれ」
「アンパンマン?うん!わかったわ、メロメロ〜」
空を飛べないアンパンマンたちは、ばいきんまんに捕まってしまった。そこへ、メロンパンナが割って入る。
「やめて!みんなを離して!」
「君は」
「なんだあいつ。(匂いを嗅ぐ)あれ?この甘い香り…ありゃどうしたんだろう、オレ様なんだか戦う気が…メロメロ〜(だだんだんを開ける)どうしたんだろう…(正気に戻る)こんな匂いにごまかされないぞ!」
「はい、はじめまして」
「あなたとても悪い子なんですって?いたずらはいけませんよ」
「いや、そのオレ様が悪いのは、アンパンマンが悪いからで…その…なんか調子狂っちゃうなぁ…」調子を狂わされてしまう。
「じゃあ、本当はアンパンマンが悪いんですか?よしわかったわ!」ばいきんまんの言うことを鵜呑みにして、ブラックメロンパンナにされそうになる。
「違うよ!ばいきんまんにだまされているんだよ」
「そうだよ」
メロンパンナは考え込む。
「危ない!後ろ!」
ばいきんまんが背後から攻撃しようとする。メロンパンナはそれを避ける。
「ウソをついたのね!メロンパンナのメロメロパンチ!」
「ギャハハハ!お前のパンチなんか全然怖くないぞ」
「え〜い、メロメロ」
ばいきんまんは、メロメロになってしまう。
解放されたアンパンマンたちはトリプルパンチでだだんだんごと撃退した。
「私メロンパンナ。お兄ちゃんたち、これからもよろしくね」
「こちらこそよろしくね」
「元気がいいね」
「エヘヘ、お兄ちゃんだなんて、照れちゃうなぁ」
「みんなが幸せに生きていくためには勇気と同じくらい優しさが必要なんだ。誰にでも優しく、愛の心を持ったパンがメロンパンナちゃんなんだよ」
「そうだ!この花をもう一度植えてあげましょう。みんなが優しさの大切さを知ったら谷いっぱいに愛の花が、広がるかもしれないね」
「ええ、いつか、本当にそんな日が来るといいわね、うん、きっと来るわよ!」
「うん!」
愛の花を植え直して、幻の谷を後にする一行。
その頃。ばいきんまんはまだメロメロ状態。
「何よ、あんな小さな子にやられちゃって」
「メロメロ〜」
「ハァ〜、でもメロンパンナちゃんか。案外かわいいじゃない」
最後は、飛んでいるメロンパンナとアンパンマン号のカット。
・ブラックメロンパンナ免れたなw
・ドキンちゃんは最後に「案外かわいい」って言うけど、すぐに敵対してしまうんだよな…
・アンパンマンたちがお兄ちゃんと呼ばれてるww のちにお姉ちゃんが生まれるけどね(^○^)
・パン工場から幻の谷まで、ほぼ丸1日はかかったけど、距離どんだけ⁉︎
・ばいきん仙人はほんのちょっとだけの出演
・氷の女王が珍しく、敵ポジじゃないw かと言って味方ポジでもないけどw
・アンパンマンとは違って成長した姿で誕生してる(ロールパンナも同様)けど、その差はなんだろ?
・しょくぱんまん様と、ドキンちゃんの絡みはなし
・ばいきんまんたちは防寒具やパジャマなど常日頃から持ってきてるのか
・ドキンちゃん、メロンパンナちゃんのこと最初は案外かわいいって言ったけど、すぐ敵対するんだよなw クリームパンダちゃんのことも最初は可愛がってたらしいけど、すぐ敵対したもんなww
・アンパンマンとばいきんまんの、愛の花争奪戦シーンが、美少女戦士セーラームーンS・111話のムーンとユージアルの聖杯争奪戦を見てるみたいw