小学生の頃。沢田研二が、ヒットを連発して、
ほぼ、毎週のように、音楽番組に出ていた。
全盛期のデビットボウイさながらに、
衣装をとっかえひっかえ。

そんなジュリーがごく普通の風貌の4人のメンバーと
突如昔のバンド、TIGERSを再結成させ、シングルとアルバムを
リリースして、活動を始めた。

とある、日曜の夕方、TVで再結成の武道館ライブを放送していたのを
何の気なしに、観ていた。いかにも一時代前の楽曲が次々に演奏されていく中、
突如、それまでの曲とは明らかに耳触りが異なる曲を演奏し始めた。
"Under My Thumb"だった。しかもそれは、沢田研二のボーカルの力もあり、
ひどく恰好良く響いた。それをきっかけに、"Tell Me","Time Is On My SIde"と、
初期のストーンズのカヴァーが続いた。

さすがに、まだ、その曲が入ったアルバムを探そうとまでは思いつかなかったが、
今も、ターミナルの駅の片隅などで、ひっそりと売っている半ば海賊版のカセットに、
後の2曲が収録されているのをみつけ、ボブディランのカセットと一緒に、買って帰った。

むろん、両方とも、テープが切れるまで聴き倒し、今に至る。
そんな、ストーンズとの出逢いでしたとさっ!

(Low down gambler)