3回目のワクチンをかなりの人がうち、漸く第6波も落ち着いて来て、感染者数も死者もかなり減って来た。街には人がちらほら戻り始め、イベントや祭も復活しつつある。マスクについては、屋外で距離がとれる時以外はまだまだ外せそうにないが。

   が、高齢者施設にはまだまだそんな予兆すらない。いつまで続くのか、2年前のワクチンすらない時と同じく全く先が見通せないままである。

   可哀想なのは利用者だ。ウェブ面会はできるものの、直接はまだまだ高いハードルが横たわっている。

  ついこの間来ない家族を憂う利用者に説明した時、ふと気づいた事がある。コロナ禍とは何だろうか?  「新型の疫病が蔓延していて、家族が持ち込むといけないので、直接面会させるわけにはいかない状態」確かにその通りである。現にそのような事を利用者達に何度も何度も説明して来た。だがこの世界的に蔓延した禍を、うまく理解できない利用者達にとってはどう聞こえるだろうか?  来るつもりのない家族の事情を説明するために施設側が考え出した都合のいい理由として、非常に尤もらしく聞こえなくはないだろうか? 

   まあ、私達にどうにかできる事でもないが・・・・