その後の副反応はぼちぼちだった。仕事の要領がやたらと悪くなり、同じところを行ったり来たりした事があった。夜勤の日にやたらと眠い日があり、ちょっと仮眠をとるつもりが15分も寝てしまった。でもそのくらいだろうか?  2週間もすれば特に目立った事は起こらなくなった。

   さて、2回目である。帰り道は前回以上に安泰だった。家に着いてから漸く眠気が襲って来たくらいか?  熱は36.6度だった。今回は針を刺した部位が違和感だけでなく、痛くなった。が、寝返りを打って下にならない限りそれ程でもないので、「痛くてたまらない」程でもない。

   2日目の11:40、38.1度の熱が出た。早速職場でもらった解熱剤を飲む。普段は熱が出ても薬には頼らないのだが、今回は仕方がない。どうなるか分からない未知の領域なのだから。飲むと次第に熱は下がっていった。昼飯を簡単に食べ、1回目と同様に安静にする事にした。たまっていたビデオでマフィアものの映画を観たが、普通に吹き替えで日本語を話しているのに何を言っているか全く聞き取れなくて、観るのをやめた(発熱の影響はかなりあった。普段風邪などあまりひかないたちで、38度以上が出たのは4年ぶりだった)。布団に横になっていても、寝入れるわけでもない。かと言って何をするわけでもない。天井をボーッと眺めながら過ごした。

   20:30に39.1度の高熱が出た。そんな熱が出たのは、09年のクリスマス以来か?  秋葉で献血をした帰りにメイドカフェに行って、強い酒を数杯飲んだ次の日の事だった。サンタに風邪をもらったとはしゃいだのを覚えている。今回のように新型インフルエンザが流行っていたので、病院に行ってインフルエンザかどうか調べてもらったら陰性だった。その時丁度携帯が壊れ、職場に連絡できなかった。ボーッとする頭で新しい機種を買い換えた。多分受付の人の説明の半分も理解できていなかっただろう(その携帯は5年8ヶ月使った)。結局風邪は1週間強後をひいた。

   話を元に戻そう。再び解熱剤を飲む。最近の研究では解熱剤を飲むとワクチンの効果が減るそうだが、その時はまだその事を知らないので躊躇もせずに飲んだ。1.2時間もすると落ち着いた。その日は問題なかったのだが、問題は次の日だ。倦怠感がやたらとひどく、音に敏感になってしまった。近所で芝を刈る音がやたらと煩く、脳に直接響く。なぜあんな不快な音を出して刈るのだろう?  かと言って怒鳴り込むわけにもいかない。職場からもらった解熱剤はもう尽きてしまったので、仕方がないのでうちにあった市販薬を飲む。午前は安静にして、午後は普通に映画も観れた。体温は37度か弱辺りで留まっていた。

  次の日職場に行って話を聞く。男で副反応が出たのは、刺した部位が痛くなる以外は私くらいだった。何故私だけ・・・・?  まあ、何にしても良かった。まだまだ全快はしていなくとも、普通に働けるのだから。