両親のもとに長らく滞在するということで
これまでの数々の転居に伴って彼らの手元に残されて来た
「過去のモノたち」
の整理を行っているのですが、
個人的な手紙や写真といったものはさておき
子ども時代~学生時代における、
(卒業)文集や絵画や書道作品といった類を、
一体どのように片付けるべきなのか検討がつかず、
放置。


それらは
わたしの思い出であると同時に
或いは、それよりも、
親の思い出であることもあり
何だか勝手に捨てることにいささかの抵抗を感じ。



「あなたの荷物、こっちにいる間に片付けて行ってよ」


と言われるわりには、
わたしが潔く捨てようとすると

「それは取っておいたらいいわよ」

という母。


わたしたちは
生まれた瞬間から、それぞれの命と自我を持って生きているとしても
とりわけ子ども時代は、
実際には、同時に親の所有物でもある、という事実を
作業を通じて感じたりする出来事であります。


皆さんは、いつどのようなタイミングで
それらを処分しているんでしょうか…


それでも、
転勤族&実家が無い(家族で暮らした所有物件がない)身の上としては
これまでの数々の移動の中で、割と多くのものを処分して来たような気もするけれど、
残っているものたちもあり、
この先、これらのモノが一体どうなるのか
わたしが暮らすような小さなアパートに全部持ち歩くこともできないけれど
となれば
親の手元に、
この先、これからどのくらい置かれるものなのか。


自分の生きた道のりが
親の親であった証が
一体誰のために、いつまで形あるものとして残されるものなのか。


これまで歩んで来た時間と
これから歩む時間とに
生まれて育ち、育てられ老いて行くこと
そして
いつかは死に行くことに、
思いを馳せることが多いこのごろです。