今日は午後中、4時間も、第九の練習で、
あごがおかしくなるんじゃないかと思うくらい、
脳天突き抜けちゃうんじゃないかと思うくらい、
酸欠で、倒れちゃうんじゃないかと思うくらい、
高くて速くて多くていっぱいいっぱいでした。

久しぶりに、仕事以外で、ああいっぱいいっぱいだ、と…
でも、その挑戦感が、心地よい、いっぱいいっぱい、ですが。

ところで、
そんなわけでいっぱいいっぱい、なので、
この合唱において、まだ、「ハーモニー」というものを実感していない。

学生時代にアカペラをやっていた身でいえば、
これこそ醍醐味である「ハモる」という感覚である。

いっぱいいっぱいなことに加えて、
隣のパートが遠いところにいるからかなぁ。
大勢の人がいすぎて、声がまとまらないからかなぁ。

「うまくいけば」、コンサートホールの天から響きが降りてくる感覚が味わえる、
らしいが、
今のところ、響き合うほどには至っていない。
(もちろん、わたしに、それを確認する余裕がないだけ、かもしれないけれど。)

そういう意味では、
やはりヴォーカルグループの方が、
つまり、
1パート1声の方が、
ハモる感覚とか、それぞれの人の音を聞いて楽しむ感覚とか、
一本勝負だし、近いし、で、個人的には好きかも、しれない。

前にも書いた気がするが、
一年くらい前から、「Escolta」という男性ヴォーカルグループにはまっていて、
練習から帰って来て、なんとなしにYouTubeを漁っていたら、
彼らの、PVではなく、ホールで生演奏している動画がアップされていて、
その、巧さに感動。口パクじゃないよねー!?という…。

生で歌って、こんな声量で、こんなハモりが実現できているなんて、
やっぱり、「基礎」のできている舞台出身の人たちは違うなぁなんて、
一方でこれまた大好きなゴスペラーズなんかにも比べて思ったりする。
そもそも方向性が違うのでしょうから、一概には比較できないけれど。

でも、Escoltaとゴスペラーズに共通するのは、
ひとりひとりの声質や歌い方が、全然違うということだろう。
全然違うことが、返って、味、となって、
聞く方の楽しみも倍増される。

ここも、合唱とちょっと違うところ。

とはいえ第九は、
オーケストラとも共演できる、ベートーヴェンの崇高な世界。
声は、その世界を実現するための、ひとつの手段であって、メインではないのですから。

どっちにも、それぞれの魅力があるなぁなんて、
この秋は、学生時代のアカペラバンド復活の計画もあり、
歌の秋、を、何となく快走(迷走?)中です。