僕と彼女はありきたりな関係だ。
家が隣同士で仲がいい。親同士が親友で。所謂幼馴染で腐れ縁。
学校もクラスが一緒の時があれば、違うクラスになったりした。
帰るときは一緒で、何をするにも、一緒だった気がする。
友達にも「仲がいいね」って言われたりしたし、喧嘩も日常茶飯事だった。

突拍子もない出来事は人生という観点から見れば、そう多くなく、せいぜい進路で迷ったくらい。
やらなければならないことはたくさんあったし、それは人間の性だと思ってきた。
高校生の時、僕は就職を選択し、彼女は大学へ進学することを選んだ。
そこで、すれ違いの日々が始まって、何年も時が過ぎていく。それは必然だった。

人間の縁というものは不思議で、数年越しの再開、なんてものが割と存在する。
たまたま、会社の先輩が誘ってくれた飲み会で、彼女に再開した。
ぎこちない関係ではないけれど、久々の再開にどぎまぎしてしまったと思う。
そこから、また子どもの頃とは違う付き合い方を始めた。
彼女が笑うと、僕も笑い、彼女が泣くと、僕も泣く。
そこは昔と変わらず、時折懐かしさが身を包んだ。

「おめでとう!」
「おめでと! 似合ってるよ!」

そして、今日、彼女と僕は結婚します。
とてもありきたりな、僕と彼女の話。