今日は梅雨の晴れ間の日、ということで夫と息子のスラックスを一気に洗って干しました


午前中、久しぶりに床を水拭きしたのですがすごい汚れでした

窓を開ける季節だし、ホコリやら犬の足跡やらで家がえらいことになってます・・


さてさっそく、今回はわたしの話です

お付き合い頂けたら嬉しいです


今週のはじめ、高校時代の友だちと久しぶりに会いました


息子が生まれる前に会って以来だったので、16年ぶりとかになるという・・


年賀状のやりとりをしていていつか会えたらいいなと思っていたのですが、


仕事でこちらにくることになったとのことで連絡があり、お昼ご飯でも食べようとなりました


待ち合わせ場所に行くともう友だちがいて、後ろ姿ですぐわかったし、雰囲気が変わってなくて、一気に昔に戻ったようでした


高校時代、その友だちは憧れているといっていいほどの存在だったので、こうしてまた会えるというのは、わたしにとってはとても嬉しいことでした


ここから昔話がはじまるのですが、友だちは高校から入ってきた外進生で、部活が同じで親しくなりました


頭が良くて優しくて、控えめでユーモアがあって、わたしにないものをたくさん持っていて


仲良くなるにつれ、自分との違いを感じてしまって、苦しいほどだったのを思い出します


ピアノがじょうずで、朝早く登校して教えてもらっていたこともあるのですが、


この間その話をしたら、友だちは覚えていなくて、そんなことあったかな、忘れてたよ、とのこと


わたしにとっては思い出深い時間で、すごく美しい記憶として残っているのですが、


この温度差もわたしと友だちの関係性をよくあらわしている気がします


さてその友だちは高校卒業して、日本で一番難しい外国語大学に入学して、愛知県を離れました


大学卒業後は語学学校の先生になったと聞いて、国連スタッフになりたいと言っていた昔を思い出して、勝手にせつない気持ちになったりしてましたが・・


次に連絡が会ったときには、若いお母さんになっていて、しかもこちらに戻ってきているという


国際結婚をして2人の子どもを育てていると連絡があって、久しぶりに遊びに行ったのが、前回会ったときのこと・・


あんなにまぶしくて、かしこくて、世の中に大きく羽ばたくように見えたのに、そうでないのがもったいなく思えたのを思い出すのですが、


考えてみると、わたしは自分の理想を友だちに重ねていたから、そんなふうに思うんですよね


その後、地元から離れて関西に引越しして、また語学学校で働いていると年賀状がくる


そこから年一度のやりとりが何年も続いて、今回久しぶりに会うとなって、


昔のことを思い出すやら、久しぶりに会える嬉しさやらで、胸がいっぱいになりました


数年前に語学学校の先生はやめて、市役所で相談員をしていると聞いてまたびっくり


生活に困窮している人などの話を聞いて、市で受けられるサポートを使って、困りごとを解決する仕事とのこと


通信制の大学で社会福祉の資格も取って、努力を続けているところも友だちらしい


とはいえ、語学ができるのにもったいない気がするねというと、もうその仕事はいいよ、若い人に任せるわ、なんて言って笑う


昔からだけれど、その控えめさはわたしにはなくて、はがゆいやら、うらやましいやら、思春期の頃感じていた、複雑な気持ちを思い出しました


上の子どもが国立の体育大学に行っていて、下の子が高校三年、大学受験だよなんて話にもなったのですが、


あと少しで子育ても一区切りだ、なんて感慨深そうに言う・・


終わったら何したいのと聞くと、取るといい資格があるからその勉強かな、あとはお金がいるから働かないとねなんて笑う


◯◯ちゃん(わたしの名前)はと聞かれて、コタツ買ってうたた寝するような生活がしたい、


毎朝ホームベーカリーで手作りした焼きたてパンが食べたい、夜22時のラジオニュースを聞きながらお風呂に入って、寝る生活がしたい、


みたいなことが次々と浮かんで、話していて、自分でも心ざしの低さに笑いました


名残惜しくもお開きの時間となって、またいつか会おうねと別れました


昔、友だちからいい匂いがして、何の香りかなあなんて思っていたのですが、


何年も経ったある日、違う人から同じ匂いがして、柔軟剤の匂いだと気づきました


昔の人の袖の香ぞするじゃないですが、その匂いに一気に昔に引き戻される気がしたのを覚えています


あんなにも素敵だと思っていた香りがしなくなっていたのにも気づいて、年月がだったんだなとしみじみ思いました


いまが、昔想像していた未来とわたしもかなり違うわけですが、人生はそういうものなんだとも思います


行った先にどんな花が咲いているか、どんな曲がり角があるか分からないけど、その時その時にいいと思う道を選んで進んでいく、


青雲の志の通りでなかったとしても、やっぱりそれもまた素晴らしいものだと静かに思える


そういう足るを知る謙虚な気持ちがあってこそ、いまを大切にできるんだろうなとぼんやり考えながら帰りました


また次に会えるときまで、わたしも少しずつ成長して、いろいろ土産話を貯めていきたいと思いました