そういえば1973年発売の「狂気」から今年で40周年。
記念として自分で勝手にDVD「クラシック・アルバムズ 狂気」を
引っ張り出し、鑑賞しなおしてみました。
チャートに10数年間居座り続けたこのギネス級の名盤ですが
当事者のインタビューなどを中心に考察してみると
この作品がこのような結果および評価を得たことに関して
次にようなことがいえると思います。
・まず1973年というプログレッシブ・ロック全盛時に出された
・前作・前前作あたりからジワジワと売れ始めた上昇気流
・メンバーのチームワーク
・レコード会社の製作面におけるバックアップと宣伝
・曲の良さ
・歌詞に時代を超越したメッセージ性があるが決して難解ではない
・・・これはそのままビジネスやスポーツにも通用する要素だと
思います。
時流に乗った商品・サービスに目をつけ
強固なチームワークとともに周りの協力を取り付け
内容として素晴らしい製品・コンテンツ・パフォーマンスを
ふさわしい宣伝・キャンペーン・キャッチコピーと合わせ
より簡潔にシンプルに表現する・・・といった感じ。
チームワークに関しては特に特筆すべきで
決して超人的才能や演奏技術を持ったミュージシャンでない
4人のメンバーが
「やるべきこと明確だった」
と発言するとおり
情熱や目標を持って素直に作り上げたものであり
不思議なことにこうした「ゾーン」に入ったメンバーには
アルバムの印象を大きく変える演奏面・アレンジ面での
アイディアといった様々な必然的な偶然が訪れるわけです。
(お笑いでいえば 「笑いの神が降りてくる」ってヤツですね)
黒いプリズムジャケと不気味なタイトルから
若い未聴のリスナーはとてつもないヘヴィーな
ロックを想像するかと思いますが
実際はかなり柔らかく穏やかなサウンドで
拍子抜けするかもしれません。
しかし50歳前後のリアルロック世代と話を合わせたいと思った若い君!(思わんか・・)
ぜひトライしてもらいたいロックの教科書的CDでございます!
(ちなみに私はまったくの後追い。リアルでは87年の「鬱」世代ですが・・)
