アメリカって、システムを作るのがうまいのですが、このシステムは、人間性を排除してしまいます。


そんな体験をフロリダ州のロルフィング仲間達を訪れるときの空港で体験しました。


デルタ航空でチケットを買ったのですが、朝早く空港についてから、飛行機が3時間遅れるアナウンスがありました。


そして、「何番のゲートのカウンターに行ってください。」というアナウンスがあったので、それに従いました。


そしたら、カウンターに人が待っていてくれるのではなく、あったのは、電話。オペレーターにつながる電話でした。


英語では電話のやりとりほど聞きにくいものはないのですよね。それに周りがうるさい。


仕方ないな、と電話で聞き取れるまで何度も質問してやりとりし、デルタ航空から、ユナイテッドエアーライン航空の便に振り替えてもらい、予約番号をもらいました。


時間的には、ロスがない便です。一安心、と思い、変更後のユナイテッドエアーラインの便のゲートに行き、搭乗カウンターの人に、デルタ航空のオペレーターから伝えられた番号を見せました。


そしたら、「その番号はありません。」とのこと。


なんと!


「ここでは何もできないから、デルタ航空のところに戻って聞いてくれ。」と素っ気無く言われました。


もうお客さん達は、搭乗しつつありました。


これはやばいぞ、と思いました。


デルタ航空のゲートは遠かったので、戻っている暇はなく、少し離れたところで、急いでインターネットでデルタ航空のページに行き、
オペレーターの電話番号を調べて、電話しました。


2~3分待ってからなんとかつながり、話して事情を伝えると、


「なんと!」


「あなたはもうユナイテッドエアーラインに振り返られたので、こちらでできることは何もありません。」とのこと。


「まじですか。」


と一瞬ひるみましたが、ここはアメリカ。引き下がってはいられません。このまま放置したら、誰も助けてはくれないのは目に見えていました。


「あなたの電話にずっとつなぎっぱなしでいることはできません。」と言われつつも、


そこで引き下がらず、「今、ユナイテッドエアーラインのゲート近くにいるので、そのカウンターの人と話してください。」と粘り、待ってもらいました。


もう一度、搭乗カウンターにに行き、ユナイテッドの人に、デルタのオペレーターと電話で話してくれ、と頼んだら、


「なんと!」


「私は電話にでることは許されていないので、話すことはできません、とのこと。」


そこには二人いたのですが、二人とも、同情の顔すらありません。こいつら~っと思いつつも、私は、片手で電話を持ってデルタのオペレーターとしゃべりつつ、口頭でユナイテッドの人とやりとりしました。


もう一度予約番号を聞いたのですが、私が教えてもらった番号と間違いありませんでした。そこで、もう一度その番号を調べてもらうよう、粘って頼みました。


そうしたら、今度は「番号が見つかりました。」とのこと。


デルタ航空のオペレーターに、つないだままでいてくれたお礼を言って、電話を切りました。


一安心すると同時に、ムカムカと苛立ちました。


切符を切ってもらうときに私が、搭乗カウンターでやりとりした男性二人に、


「あの、はじめから正しい番号を伝えたのですが。」と抗議すると、


「入れてみたけれど、その時にはその番号はありませんでした。」とのこと。


そして、お詫びの一言もなかったのでした。


私は、システムが番号をプロセスするまでに時間がかかったのだな、と理解しました。


同時に、このシステムに、人情の入る余地はないのだ、ということも理解しました。


搭乗する人は、最後の数人しか残っていませんでした。


結局私の粘り勝ち、だったわけですが、アメリカのシステムの洗礼を受けたのでした。


引き下がっていたら、私はどの便にも搭乗することができなくなっていたでしょう。または、ずっと後の便に振り替えになっていたか。


気分転換するのは得意な方なのですが、「人を何やと思ってるんや。」と、その後20分ほどはモンモンとする苛立ちが沸いてきました。


「ま、仕方ない。」と気分を切り替えるのに時間がかかりました。


会社でも、組織の中でも、システムの中で板ばさみになって動けない人は、きっとたくさんいるのだろうなあ、と思いました。


システムの中にいても、人情の入ることのできる隙間、というのは残してほしい、と思いましたとさ。


そして、アメリカでは待っていては始まらない、のです。何とかする、と自分が声を挙げてアクションする、ということが要求されます。


改めて、気を引き締め直した経験でもありました。