トラウマを受けると、その傷は、体の奥深くに留まります。

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多くの方々が、トラウマを受けた後遺症を、10年後、20年後に何らかの体の症状として体験しています。


リラックスできなかったり、眠れなかったり、呼吸が浅くなったり、時には過呼吸になったり、鬱になったりと。


これは心の傷、体の傷のどちらでも起こりうることです。

<図はウィキペディアの脳幹から抜粋>

その簡単な説明です。

私達ヒトは、大脳という思考や理性を司る部分が発達しています。大きな部分ですね。

そして、それに対し、生命活動に欠かせない感覚を司る脳幹があります。脳幹は、延髄と橋、中脳と間脳を合わせた部分です。


要するに、脳には、考える部分と、感じる部分が別々にあるのです。


例えば、暴力を振るわれたとして、それを我慢していたとしましょう。自分の意志に反して、自分より大きな力に支配、コントロールされる経験は、自分の感情を押し殺します。


感情を表現しない、できないまま我慢しているときに起こっていること
は、理性が働いて、脳の考える部分が、感情の部分を抑えているのです。


恐い、悲しい、怒り、などの抑えられた感情が行き場を失ったら、どこに行くのか。それが、体(神経系)の深い無意識の部分へとしまわれます。簡単に言うと、見えない体のストレスです。


精神的に耐えがたい記憶は、消えてしまうことがあります。消えてしまったように、忘れてしまいます。これは、心が耐えられないので、それを潜在意識の奥底にしまってしまうのです。しかし、その傷はそこにあるままです。



もう一つ例を挙げましょう。心のショックだけでなく、交通事故や、スポーツなどで痛打したショックも、これとよく似たことが起こります。


痛打して「
一瞬記憶が飛んだ」なんて良く聞きますが、ショックで体が耐えられないときに、記憶が飛ぶことが起こった場合、そのショックはどこに行くのでしょうか。


後では何事もないように行動しますが、実は大きなショックが体の奥底に残ることが起こります。後でムチウチなどの症状が何年も続く場合などは、受けたときのショックがそこに留まることで起こります。


月日を経て、神経系に影響が出始めると、
生命活動に欠かせない感覚を司る脳幹の部分がうまく機能できなくなってきます。


それが、ついにはリラックスできなかったり、眠れなかったり、呼吸が浅くなったり、時には過呼吸になったり、鬱になったりと、こういう症状ででてくるのです。



我慢した感情や、
ショックが溜まりすぎて、体がもうこれ以上のショックを吸収できないでいるのですね。


さて、この受けた傷やショックを体の外に出してあげなければ、症状は収まりません。逆にこれらを体の外に逃がしてあげることもできます。
体は傷やショックが体の外に出て行ってくれるのをいつも望んでいます。ただ、その機会が訪れないのです。私はそれを手技でサポートします。


まずは、準備段階です。緊張した体のシステムを、徐々に
リラックスさせてあげられること。そして、安心できると実感してもらうこと。これが第1です。


無意識まで安心できる場が周りにできたときに、初めて体の無意識の部分から、溜まった傷、ショックの解放が始まります。


体のシステムは、いつも受けた傷やショックを解放する機会をうかがっていますが、安心できないと解放は起こらないのです。安心できるようになる期間は、何を経験してきたかによって異なります。


しかし、体は賢いですね。一旦解放できることを知ると、そのプロセスが始まります。私は体にどれだけのショックが溜まっているかを手で感じることができますが、それがなくなっていくと、体のシステムが正常になってきます。


そして、生命活動に欠かせない感覚を司る脳幹が正常に機能したときに、症状が改善することが起こるのです。


さて、このようなことは、西洋医学では解決にはなりません。症状への薬を処方してもらい、症状を抑えることはできますが、それは、一時的な緩和なのです。


体の症状には必ず原因と結果があります。


どうして
リラックスできなかったり、眠れなかったり、呼吸が浅くなったり、時には過呼吸になったり、鬱になったり、もしくはムチウチの症状あったりするのか。


それは、自分に何が起きたのかに気づくことで、初めて固く結ばれたヒモがほどけるきっかけを見つけることができるのです。


今日は久しぶりにトラウマと脳の関係を書いてみました。