心理的なストレスが溜まったときには、内在筋の感覚が黙りこみます。


私たちの心やカラダの動き一つ一つには、何らかの意味があり、感情があり、感覚があります。


例えば何かに驚かされたとき、ハッと目を見開き、カラダを縮めて緊張させます。そして、何が起こったのかカラダは把握しようとします。


同じように、ジェスチャーは違いますが、悲しい出来事、うれしい出来事、怒った出来事、鬱いだ出来事に、身体は反応しています。


そうして、自分が外界の物事にどう反応しているのか、自分自身にどう反応しているのかという動作の積み重ねがパターンとなります。




無意識のうちに、何十年の間に何万回と同じ反応が繰り返され、カラダの反応が
長い年月をかけて解剖学的な骨格を形作っていくのです。


心の動きからの身体の反応、すなわち自分が感じたことが、筋肉や骨などの骨格の一部を作っていくと言っても過言ではないのです。


そして、私たちが持つ骨格の一つ一つの癖には、そうなった何らかの意味があり、それは、正しいとか、間違いといった判断はできません。 


さて、感情的になりすぎたり、心理的にストレスがたまると、内在筋の感覚が感じられなくなっていきます。これはおもしろいのですが、疲れがたまっていくと、繊細な感覚がなくなってしまうのですね。


そうして自分の心身が疲れていることが自覚できなくなっていきます。私たちすべての人に、多くは無意識にですがこれは起こっています。


内在筋が健康な心に宿るとしたのは、内在筋の感覚が分かるときは健全な心理状態を保てているからです。


自分の感覚にカラダがどのように反応しているか、自覚できていますか?


自分の心が喜びを感じたとき、カラダはどのように反応しているでしょう。胸が開いていくでしょうか。呼吸はどうなっているでしょう。


好奇心があるときに、カラダのどの部分が前に乗り出していくでしょう。目でしょうか。それとも、首でしょうか。はたまた胸からでしょうか。


自分が鬱いでいるとき、喜んだときと比べて呼吸はどうなっているでしょうか。目線は、姿勢はどうなっているでしょう。どこに緊張を保っているでしょうか。肩でしょうか。それとも、がくんと落ちたように力が抜けたようになっているでしょうか。


今、自分がどのように感じ、気づいていることは、自分が今ここに居る、存在するというプレゼンスの状態につながります。マインドフルの状態ともいいますね。


そして、そのプレゼンスの状態をカラダで感じるときのバロメーターになるのが、内在筋の感覚なのです。


カラダの感覚に気づくと、それまでもっていた感情に気づくことにつながったり、自分がどのように反応していたのかを知ることにつながります。


そして、自分が今までそうしてきた意味が理解でき、それを変えるきっかけにつながっていきます。そうすると、今まで自分が思っていた自分が、いつの間にか変わっていたりします。


ロルフィングは、自分のカラダで感じていることに意識を傾け、自覚を促していきます。それが内在筋の感覚を開いていくことにつながっているのです。