今更ながらですが、人のカラダは不思議です。重力に対してバランスが悪くても、機能できるからです。


例えば、飛行機。飛行機はバランスが大切です。一つでも設計ミスがあると、飛び立つことができませんし、事故の原因となります。荷物や人の体重の合計も、飛ぶときに計算に入れています。


もバランスが悪いと真っ直ぐ走れません。ハンドルを持つ手を離したときに、少しでもバランスが悪いと、真っ直ぐに走りません。それが原因で、片方のタイヤがすり減ってしまったり、これも故障の原因となります。


それに対し、人のカラダは、良くできています。骨盤が前後にずれると、肩でバランスを補完したり、首でバランスを補ったり。でも、歩けなくなるわけではありません。何十年も経ってから、症状がでてきますが、何十年も持ち堪えます。


そう考えると、人間のカラダってすごいなあって思います。


重力に対して、飛行機や車などの物体は、バランスを崩すとすぐに影響がでて機能できなくるのに、人はバランスが崩れていても、知らず知らずのうちにカラダの中で補い合います。そして機能できてしまいます。


重力に対して人も常に影響を受けているのにも関わらず、です。


ここがやっかいなところでもあります。水の中に潜ると、酸素が足りなくなると、すぐに苦しくなります。しかし、重力という水の中に生まれてからずっと浸かっていると、重力に浸かっているということを忘れてしまうからです。


重力の重みに耐えきれなくなったカラダの箇所は、何十年も経ってから、痛みとしてそれを訴え始めます


ロルフィングでは、何十年も経って、クライアントさんが初めて気づいたこうした慢性的な症状やパターンを取り扱っていきます。カラダ全身のバランスを整えたら、自然にカラダは痛みを手放すようになっているのですよ、ということを、変化と共に伝えていきます。


まだ痛みに気づけばいいのですが、痛みに蓋をしてしまう人も多いのです。痛みというのは、どこからやってきたのか、ということを考えず、痛みは痛くなくなったらそれで良い、という考えです。


注射や痛み止めでどうにかしようとしても、それは何の解決にもなっていません。体を痛みから鈍くしているだけです。


こうして何十年乗っても、耐えてくれるカラダというのは、ものすごく有り難い感謝すべきものです。


今、機能しているカラダが当たり前と考えると、どこかで何年後、何十年後の痛みを自分が作っているのです。


自分のカラダは、とても優れた乗り物で、何十年も機能してくれます。やさしく扱い、
感謝しながら乗りましょう。