テーマ:60代からのロルフィング

街を歩いていると、しばしば見かけるのが、早く歩けないご年配の方です。一歩で少ししか脚を前に出せません。横断歩道を歩いているのが辛そうです。また、杖を遣っている方も意外に多くいるものですね。

変形性関節症のような、習慣からくる関節痛は、関節から痛みが出るまでは、長い年月がかかります。

関節は通常、骨と骨とがこすりあって磨り減ってしまわないように、軟骨とヒアルロン酸、コイドロイチン硫酸などの関節液というもので守られた状態になっています。

痛みは関節の軟骨がすり減って、関節液が行き渡りにくくなり、神経を刺激することから起こります。

ロルフィングで楽な姿勢や歩きを知っていたら、そうはなっていなかったのではないか、と思います。なぜなら、極力関節に負担をかけずに歩けるようになるからです。

大抵の関節痛の場合は、関節に負担をかける歩きや姿勢を、何十年にも渡り、繰り返してきた結果、軟骨がすり減り、痛みとして出てくる場合です。

歩きや姿勢から、関節への負担が知らず知らずのうちにかかり、関節液の循環が悪くなり、関節の軟骨がすり減り、そして痛みが出てきます。

ヒアルロン酸の注射は一時的な緩和にはなりますが、根本的な解決には残念ながらなりません。

もしも、長年の負担から骨が変形してしまった場合には、そこから回復するのは、ロルフィングでもチャレンジになります。なぜなら、骨や腱は、筋膜などの結合組織よりも、回復には時間がかかるからです。

しかし、一方でこれ以上、膝や股関節に負担をかけない歩きを学ぶことはできます。今より悪化させないように、少しでも負担を軽減させることはできます。

また、ロルフィングで筋膜を伸ばしてストレッチしてあげると、体の組織に水分や栄養が、体の隅々まで行き渡りやすくなります。もしかすると、関節液が行き渡りやすくなるかもしれません。

膝や股関節が悪くなって、歩けなくなると、外に出かけることがつらくなり、内に内にこもりがちにもなってしまいます。精神的にも辛いと思います。

日常の楽しみを続けられるように、体のバランスを保って生けるようにしましょう。

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