バレエでよくやるアラベスク
脚を後ろにすました顔で上げる、あれです。
別の言い方をすると脚を後ろに伸展させる、とも言うかな。



私も昔そうだったし、
多くのダンサークライアントもそうですが
このアラベスクでのからだの使い方も
身体に多くの問題をもたらすものの1つ。



私も長い間模索してきて
大学生活の中で、ようやく、
腰に負担をかけない上げ方を感じ始めました。


しかーし、
先月のバレエのクラスで、はじめて腑に落ちました。

20年以上のダンス経験を経て初めて
からだで納得できました。

なんだったのかしら、今までのダンス人生!!
…なーんて思いませんが、
本当に目から鱗。



股関節の動きが鍵なのはわかっていたし
頭では股関節の動きを理解していたけれど
からだで使うのと、頭での理解は大違い。


解剖学に詳しい人に
機能的に、股関節はこういう角度で動くんだよ、
…と言われても説得力がなく


私はやっぱり自分のからだで感じないとだめなようです。


私のからだの感覚的に鍵だったのが
股関節を形成する、
大腿骨頭(腿の骨の先端の丸いとこ)の感覚。



大腿骨頭は、スケルトンで見ても、絵で見ても
つるつるなボールのような形をしていますが
(だから、股関節は球関節とよばれます)

本当に実際に骨を触ってもツルツルなのです!
ワークショップでいつもお話ししますが
本当に研磨されたようにツルツル


このツルツルのボールが
股関節の窪み(寛骨臼)の中ですべる感覚を“感じる”ことが
脚を後ろに伸展させる(伸ばす)際の鍵。




ここがうまくいくと
まー、びっくり。
背中(特に腰)には負担がなく、
おしりに入る力も少なく、


おもしろいのが
股関節前の伸び感が
ムリにアラベスクする時より少なく
それよりも奥の部分(きっと大腰筋あたり)が気持ちよく伸びます。



見た目も美しく、
身体は楽ちんで、
ハムストリングが気持ちよく入ります。




あぁぁぁぁ、なんて感覚!!
あまりの気持ちよさに、日々練習中。


ひょっとしたら、解剖学的には間違った感覚なのかもしれないけど
長年やってきた私的にはびっくり仰天するほどの
“これだったのね!!”という信じられる感覚です☆


人に伝えられるくらいには
自分の中の感覚が育ってきたので
知りたい人はロルフムーブメントセッションにどうぞ☆
(これを感じたばかりの時は、どう言葉にしていいかわからなかった!)



まずは、股関節の感覚を得ていくことが大切。
そして、アウターでコントロールしているうちは難しいので
小さい動きで股関節を感じられるようになるところから始めるのがおすすめです♪