5/12は、実父の命日です。56歳志半ばで逝ってしまいました(-_-;)

 

以前、実父の法事で17代住職から『散る桜、残る桜も散る桜』の素敵な説法をいただいたことを思い出しました。菩提寺は、山梨県富士吉田市にあり約600年の歴史をもつ「大正寺」です。「大正寺」は“沙漠緑化運動の父”、故遠山正瑛先生の実家です。互縁とは不思議なもので、約15年程前、モンゴル自治区グプチ沙漠『恩格貝』を訪れた際、正瑛先生の名前を知ることになりました。

 

以下の文章↓は、活動を始めてまだ間もない駆け出しの頃、山梨県ボランティア協会より推薦いただき、モンゴル自治区グプチ沙漠へ、「緑の協力隊20周年記念隊」山梨代表として参加した想い出を綴ったものです。奇遇にも正瑛先生が開発したグブチ沙漠『恩格貝』で、リズムオブラブ♪の『無創道』と言う言葉を創り出しました。

 

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「苗木を植えるということは、実は、心と体に木を植えることであり、明日を植えることでもある。」

 

「山梨発信!健康安全郷育プログラム」を通して、どうしたらふるさと山梨の方々の心と体の渇望を満たし、元気と癒しを与えることができるだろうか…。

山梨県全域で広域的にリズムオブラブ♪の活動させていただく中で、いつも課題として感じていたことです。

 

異国で沙漠の大地に手を触れ、炎天下額に汗して、全身全霊を傾けてポブラの苗木を植えていく中でしか体得できない希有な感覚…。

それは、私たち人間にとって最大の幸福とは、天と地に抱かれて「生かされていること」であり、「よりよく生きようとすること」が生きがいにつながるのだと言う実感です。

 

誰もが自分の命と遺伝子を守るために生きています。

その事実を私達の心と体は本能的に理解して、その本能が生存の母体としての森を欲するのではないのでしょうか。

 

しかし、残念ながらここ山梨、日本にも本物の森が崩壊し、どこを見渡しても砂上の楼閣が広がるばかりです。

心と体の沙漠化=心の荒廃・体の退化が進んでいる今こそ、親や大人達が変わる必要があります。

大人が変われば必ず子ども達も変わり、明るい未来が拓けるのではないでしょうか。

 

まずは、大人が自らの心と体に木を植えること。そして、しっかりと大地に根を張って、どんなことがあろうともくじけずに我慢して生き延びて、天高く伸びること。

そんな生きる力、「根本元気」が子どもたちに自然と伝播するのではないでしょうか。

 

野生生物や自然は、生物多様性に基づく命の多重構造の中でこそ、ダイナミックに変動する環境に柔軟に対応できると言われています。

そして、多様な生き物が競争しながら、お互いが少しずつ我慢して共生し、共に発展していくのだそうです。

 

であるとするならば、人間社会も当然、いろいろな人種、いろいろな考え、いろいろな立場の人が入り交じった、種々雑多な社会が最も健全となるに違いありません。

「違い」こそが大切にされるふるさと山梨、日本であって欲しいと願ってやみません。

 

「幼木を2本植えれば『林』、3本植えれば『森』、5本植えたら『森林』になります。」

 

自分の足で第一歩を踏み出さなければ、人生には何も生まれません。

 

「やればできる。やらなければ何もできない。」

「継続こそ力なり。」

 

ふるさと山梨に愛という木を植える心と体の緑化活動を、あきらめずに続けていくことがほんものの森づくりにつながると信じています。

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リズムオブラブ♪はフェーズフリーな「山梨発信!健康安全郷育プログラム」を通して、健康と安全に関わる地域の課題解決の「無創道」を切り拓いています。