今、苦しいお腹を抱えつつこの記事を書いています。


東洋水産(マルちゃん)のカップやきそば。


東北・信越代表「焼そばバゴォーン

北海道代表「やきそば弁当

これを一度に作って食べ比べました。


ブランチならぬランチ+おやつ+ディナー扱いで、3時に始めたのですが、流石に無理がありました。


でも、食べ比べてわかったことも多いです。

そのことをこちらで書いていくことにします。




今回の主旨を説明しておきましょう。


北海道民にとって、「カップやきそば」といえば「やきそば弁当」一択。味も好みに合うし、中華スープがついてくるのでお得感もある。


元々マルちゃんが好きな傾向があるといわれますが、カップやきそばにおいてはもはや全国のトップを走るはずの日清食品「U.F.O.」も力が及びません。


東北においてもそのポジションにあるご当地カップやきそばがあります。それが「焼そばバゴォーン」です。


北海道では普段食べるような食品でも限定品が多くて、道外に出るとそれらの禁断症状が起きることがあります。大げさではなく。


私も青森県でそれを体感したのですが、そこで「焼そばバゴォーン」を知ったんですよね。これはこれで美味いし、しかも三陸産わかめのスープとか豪勢じゃん!と思ったものです。

(今は三陸産じゃないので寂しいです…)


そんな思い出のあるバゴォーンですが、思えばやき弁(やきそば弁当の略)とどう違うのかはよくわからない。それで今回この無茶をかましてみたわけです。




カップやきそばは作り置くこともできないので、比較しながらほぼ同時に作っていくことになりました。


以降、バゴォーン→やき弁の順番で掲載します。


まずフィルムをオープン。



この時点で違う。


バゴォーンは他の味の宣伝載せてますね(笑)。


それから

・やき弁の方がお湯の量が多い。

・添付のスープの作り方が違う。


実はやき弁の方が麺を戻すのに使うお湯が多め。

スープはどちらも粉末(わかめはフリーズドライ)ですが、やき弁は麺のもどし汁を使い、わかめスープは別にお湯を用意します。


添付品はこの通り。

やき弁は中華スープとふりかけが1つになっててちょっと使いにくいんですよね(ノ∀`)




そして、実は麺の色すら違った。

右がバゴォーン、左がやき弁です。
(この先並べているシーンは全て同じです)

食べるまで気がついていなかったんですが、こうして画像を比べると麺の形も違いますね。

それから、器のサイズは同一なのですが、なんかこう、やき弁のほうが収まりが悪いような、つっかえているような雰囲気があります。

かやくを麺に入れて、スープの粉を椀に入れます。

協力者がいないので、1分ずつお湯の投入と湯切りをずらしました。


このとき気がついたのですが、家にある電気ケトルは1Lなので、麺だけでもバゴォーン530ml、やき弁560mlはまかなえません。

まさかコーヒーを作るために買ったいいケトルを、こんなところで使うとは…(ノ∀`)


おかげでお湯は2L確保できました…(笑)。


あと、作ってる最中にこんな細かいところの違いもわかりました。

(バゴォーンの角が崩れているのは、私のミスで潰してしまったからです。)

このタイミングでスープも作っておきます。

麺の湯切りができたら、ソースとふりかけを投入して混ぜます。


これで完成………うん?

なんか違和感があるぞ。


バゴォーン

やき弁

明らかにやき弁の方が麺の量が多い(笑)。


でもスープがこうですから、どちらがお得かとははっきりいえない関係です。


かやくとふりかけは互角です。

青のりのふりかけは全く同じかもしれない。

キャベツと肉(チキンだそうです)は、製造した場所が異なるのか湯戻し前時点での色合いが異なりますが、キャベツの甘みやシャキシャキ具合と肉の旨味は変わりませんでした。


やはり、違いは麺とソースです。


バゴォーンの方は、ソースの小袋を開けるとまずウスターソースの香りが立ち上ります。やき弁には存在しません。

他方、やき弁の小袋からはそこまでのソースっぽさがあまり立ちません。なんなら醤油入ってるのかなという香り。


とはいえ、バゴォーンのウスターソースの香りは、麺に絡むとそこまでしなくなります。


味の傾向はよく似ています。

どちらも甘めで、濃過ぎない。そのうえで比較的、バゴォーンが塩味強め、やき弁の方がソフトで重い気はします。


そこより気になったのは麺の方です。

やき弁は麺の量が重いだけではなく、麺も平麺になっています。ということは、恐らく麺の本数もしくは長さがバゴォーンより上なはずで、つまり物理的な重さの差以上に食べごたえに振っています。


やき弁は混ぜている間に具が底に沈む傾向があり、昔からそれが気になっていたのですが、これは麺の特性から、麺の隙間の多さのせいみたいですね。


麺が多い分、スープの具材なんか知るか!のこのバランス性。まさに道民性というヤツ…(笑)。


スープの方ですが、やき弁の中華スープは安っぽい刺激みたいのがあるんですよね、昔から(笑)。

これに、油分の多い戻し湯でこってり感にブーストかけるわけです。(なので、普通のお湯で割ると少しあっさりめにできますね。)


わかめスープは中華料理店のわかめスープ(とろみなし)が近いです。確かに戻し湯は使わない方が良い。

バゴォーンは総体で「ソース焼きそばの店」を再現しているともいえます。


やきそば弁当は「やきそば弁当」なのよ…(笑)。




カップやきそばは地域によって好みが異なるといわれますが、一見似たように見えるやき弁とバゴォーンでもこの違いがあると考えれば、国内統一の王者は生まれないだろうなと思いました。


「U.F.O.」が東日本で売れないのも、この味の好みと対極だからなんでしょうね。(なお、そちらはお好み焼きソース方面の味わいになっているみたいですね。)


※どちらも地域限定品なので、下記のリンクもそれぞれの地域から選んでいますよ。