おはようございます、本日もCDレビューしていこうと思います。今日はVALSHEさんの2nd Single「Jester」をレビューしていきます。

 

1.Jester

今回のリード曲です。ちなみにJester(ジェスター)とは宮廷道化師という意味があります。そのタイトルを思わせるような歌詞が特徴的です。大雑把な歌詞の解釈をすると愛と道化師といった感じの内容です。サウンド自体はポップなデジタルサウンドといった感じですが、イントロから切ない雰囲気が滲み出ています。歌詞の内容も愛が成就するわけではなくて、愛に哭いて破滅した道化師を主人公にしてるみたいなので、全体的に悲しい曲調になっています。なんとなくグリム童話を彷彿とさせますね。ライブではダンスパートもあるのでそこにも注目です。

 

2.Vessel

デジタルサウンドと和風なサウンドが融合した不思議なテイストの楽曲です。VALSHEさんの楽曲の中でも、トップを争うレベルで歌詞が難解です。こちらも捻くれた感じの歌詞だとは思うのですが、それ以上の解読はちょっと難しいですね。サウンド自体は明るいしサビも勢いがあるのですが、ふわっと消えてしまいそうな儚い雰囲気を感じられました。このシングルに封入されている楽曲はどの曲もどこか切なさや儚いイメージが強くて、今までの楽曲とはまた違う良さがあるなと思いました。

 

3.Dead to the World  

主張強めのバンドサウンドと哀しげなギターが特徴的です。サウンド自体はどちらかというと明るい感じがするのですが、歌詞は「戸惑いや葛藤に苦悩しているけど進み続ける」といった感じの内容になっています。全体的なサウンドや曲の構成がボカロっぽいなと思いました。ボーカルのひたむきさと力強いサウンドの組み合わせが良いですね。

 

4.Another Sky  

壮大で優しく包んでくれるバラード曲。サビの伸びのある声がまさに青空を体現していて爽やかな印象を受けました。少し前のPCゲームのEDに使われてそうな雰囲気があります。閉塞感を一気に開放するかのようなメロディと空に大きく羽ばたくようなボーカルの融合が素晴らしいし、何よりこの曲の雰囲気や世界観が言い表せないくらい最高です。シングルの最後を飾るのに相応しい曲だと思います。

 

 

 

最後に

今回はデジタルサウンドをベースに、愛に哭いた道化師の悲しくも美しいファンタジー、風刺っぽい捻くれのある和風なナンバー、苦悩しながらも明るい明日や未来のために進むことを決意した力強いバンド曲、これでもかと言わんばかりに壮大でどこまでも爽やかなバラード曲、といった色とりどりの4曲で構成されています。どの曲も一度聴いたら忘れられないくらいに印象が強くて、とても完成度が高い一枚に仕上がっています。僕は最後のAnother Skyに感動しました。

 

 

 

最後まで読んでくれてありがとうございました!これからもよろしくお願いします。