遠くに飛んでる飛行機 | ほらでいっぱいの町にぼくのうそが白い息と共に流れてる

ほらでいっぱいの町にぼくのうそが白い息と共に流れてる

わたしはかもめ。飛べないかもめ。日記みたいなもの。

ふと見上げた雲一面の白い空におもちゃのように小さな飛行機が僕から離れていくように飛んでいる。
空を見上げる余裕と哀しみ。
僕は何処へ行って、何処へ帰るんだろ。
陸橋の下は世話しない車達が黄色い信号をぎりぎりまで進んでいく。

携帯を取り出して時刻を見てみる。
先程、携帯をいじってから、5分しか経ってない。
飛行機はいつのまにか、一面の雲に溶け込んで消えてしまった。
僕の知らない世界では、僕の知らない世界が知らん顔で展開している。
それが日常と云うのならば、
僕がここでつぶやいていることも、あらかじめプログラミングされたと云う事になるんだね。
消えた飛行機と、
絶え間無く過ぎ去る急ぎ足の車達。
その景色が、もしも、平原を進む象たちなら、どれだけ慰められたことだろう。
遠くで感情が光った。
空が泣くのももうすぐみたいだ。
僕もこれっぽっちの地平線を越えてベッドに飛び込もう。