ホタルがひらひら(六でもない日記) | ほらでいっぱいの町にぼくのうそが白い息と共に流れてる

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わたしはかもめ。飛べないかもめ。日記みたいなもの。

夕方、午後6時半にごみを捨てに厨房裏から外に出るとまだ外は明るい。
天気はいまいちなんだけどまだ明るいと云うことは、あぁ、初夏なんやな。
なんて改めて思う。

暑すぎもなく、寒すぎもないこの時期が一番好きだ。
ずっと5月ならばいいのに…。
と、思ったら、今日から6月。
まぁ、6月も嫌いじゃないすけどねっ♪

さすがに帰宅する午後8時を過ぎたら、あたりは暗いけど、どこか、残骸が残ってるのか、空はうっすらと明るく感じた。

帰りに国道の隣の川に沿った抜け道をチャリを押して歩く、川を緩やかに小さな光が呼吸するように点滅している。
今年もホタルを出てくる季節になった。
しかし、最近はこの抜け道を車が通る。
ここを通れば一つ先の信号を抜けることができるんだけど、なんかその考えがどうもセコい気がする。なにより、ライトの光でホタルが見えない。
そんな車が通り過ぎるたびに「狭い日本、そんなに急いでどこに行く。」と云う標語が頭に浮かぶ。

まだ、時期早々なのか、昨晩は一匹しか見えなかった。
車も2台程しか通らなかったので喜んでいたのですが…。

がっかりしながら、抜け道を抜けると、自分が住む家まで、坂がつづく、そのまま、のんびり押して上がる。
坂も残りわずかになり、何気なく立ち止まり、来た抜け道の方を見ると、ホタルがすぐそばで光っていた。俺の視線に気がついたのか、少し早めのスピードで空へ上がる。
その滑らかな動きが、生を感じて、胸が熱くなった。
去っていく、ホタルと別れて坂をのぼりきり、チャリに跨がる。
ペダルを漕ぐ足がやけに軽くて、夜なのだと云う事実がちょっと悔しくなった。